「事務所が韓国大手のCJ ENM系列であることに加え、音楽・ビジュアルの方向性や、パフォーマンススキルの高さなどもあって『紅白』絡みの報道では“K-POP系”で扱われていましたが、一方で吉本興業もマネジメントに関わっており、バラエティでの活躍やよしもと芸人との絡みも多いため、“よしもと系アイドル”の系譜にも位置付けられます。さらに元ジャニーズJr.の白岩瑠姫がいるため当初からジャニーズのファン層からも注目されましたし、LDHのアーティスト育成スクールであるEXPG出身のメンバーもいたり、プロのダンサーとしてさまざまなアーティストのバックを務めていたメンバーがいたりと、こうした多彩なバックグラウンドがきっかけとなってJO1にたどりつく人もいるようで、そのあたりの間口の広さはK-POPに興味の薄い層からもとっつきやすく、数多いるK-POPグループとは異なるJO1の強みといえるかもしれません」

 すでにシングルCDセールスはKing & PrinceやSixTONESらにも並びつつあり、非ジャニーズ系ではトップクラス。事務所の後輩INIとともに日本のボーイズグループ界では大きな存在感を放っているが、今後の課題は知名度の底上げだろう。

 10~69歳の一般モニターに「名前や顔を知っているか」「実際に見たり聞いたりしてみたいか」を尋ね、認知度や関心度の高さを“タレントパワー”として数字化する「タレントパワーランキング」(株式会社アーキテクト)の昨年の調査では、10代から20代前半の女性の支持・認知が突出する一方、他の世代の女性や、男性からはまだまだで、「支持されているファン層がまだまだ限定的」とされていた。やはり地上波テレビにどれだけ露出しているかが、世間における知名度に直結する部分は大きい。