1:『モリコーネ 映画が恋した音楽家』1月13日より公開中
『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』などの映画音楽で知られるエンニオ・モリコーネのドキュメンタリーだ。2020年7月にモリコーネがこの世に去るまでの5年に渡る密着取材が行われていると同時に、その青年期からの「音楽家」としての半生も語られる内容となっている。
ハリウッド映画界の錚々たる顔ぶれが、唯一無二と言っていいほどのモリコーネの楽曲の魅力を語る様はそれだけでも面白い。何より、157分という長めの上映時間があっという間に感じられるほど、モリコーネの音楽に「浸れる」ことが、映画館で観てほしい最大の理由だ。ある程度の映画のリテラリーがあったほうが楽しめるが、一部の有名作を観ているだけでも感慨深いものがあるはずだ。