そして、若手芸人が多くのファンを抱えている事情も変化を見せています。どうしても若いファンは若い芸人につくことが多く、経済効果も若手芸人の方が見込めることから、ベテラン芸人は淘汰されてきた面もあります。
しかし、ここ最近のベテラン芸人の勢いは凄い。「M-1グランプリ2022」で卒業になったランジャタイ、金属バット等の存在があり、特に金属バットは『M-1グランプリ』の予選動画が100万再生を超えるなど、注目されています。
そして、Dr.ハインリッヒ、囲碁将棋、虹の黄昏、ヤングなどもいます。ひょっとしたら「M-1グランプリ」を超えてしまう可能性も秘めているのではないかと思わせる「THE SECOND」の登場は、時代の流れとしては偶然ではなく必然だったのかもしれません。
これからはベテランの時代になると、「R-1グランプリ」の参加芸歴10年以下というピン芸人の活動範囲にも注目が集まってくるのではないでしょうか。現在、漫才、コント、女性芸人はずっと闘える土俵がある中、男性のピン芸人だけがどうしていいかわからない、強制的にユニットを組んで「M-1グランプリ」に参加するしかない状態になっています。そこの部分にも期待したいです。