NHKは1月24日付で前田晃伸会長の任期満了を迎え、後任は日銀の元理事・稲葉延雄氏が務める。
「前田会長が最後の記者会見で『私は紅白について厳しくいろんな注文を付けました』『本来、歌番組なんで本当の意味で歌を届けるのが大事。司会の方でもってる番組じゃない』と言及したように、『紅白』の“改革”も課題だったが、『加山雄三さんに最後に出ていただいて、そういう意味では紅白を評価していただいた』という言葉に表れているとおり、志半ばで終わった。
今年3月には稲葉新会長の前でスタッフによる『紅白』の総括が行われるといいます。稲葉氏はコストカッターで有名とされ、数字にこだわるタイプとか。昨年の『紅白』は前年より多少改善されたとはいえ、世帯視聴率はワースト2位。加えて個人視聴率やコア視聴率も悪く、むしろそちらのほうが深刻視されているようです。稲葉体制下で抜本的な改革が行われる可能性は高く、局内では二部制を廃止し、かつてのように21時スタートにしてコストを大幅圧縮しようとするとの予想も出ているようです」(芸能関係者)
とはいえ、世帯視聴率は民放でも下落ムードだ。民放トップとなったのは前年に続いてテレビ朝日系の『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会』で、午後6時からの前半が11.2%、午後8時からの後半が10%だったが、後半は前年に比べ0.7ポイント上昇となったものの、前半は0.9ポイントダウンとなった。