大みそかに放送された『第73回NHK紅白歌合戦』の世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が発表され、第1部31.2%、第2部35.3%だったことが明らかになった。

 橋本環奈の司会ぶりが絶賛された一方で、出場歌手の顔ぶれを見ると、日本デビュー前のK-POPの新進グループを始め、相変わらずジャニーズなど特定の事務所の顔ぶれが手厚く迎えられたほか、85歳の加山雄三を筆頭に、松任谷由実、桑田佳祐、工藤静香、篠原涼子など“昔の人”も多数登場。

 チグハグした印象を持った人たちも多かったようだが、多くのメディアが、NHKはZ世代の取り込みに躍起になっていると報じている。

「NHKは今年度から制作予算を削減され、受信料の値下げにも踏み切る。そのため、現在のままだと制作体制に破綻が生じかねない。そのため、NHK受信料の次の担い手となるZ世代(90年代後半から00年代初頭に生まれた世代)受けを狙ったキャスティングとなった。しかし、視聴率のために中高年層を完全に捨てきることもできず、結果、中途半端になってしまった形です」(芸能ライター)