多様性のある働き方が推奨される中「フリーランス」に注目が集まっています。名前だけはよく聞くけど「フリーランス」っていったい何?今回は「フリーランスって何?」という事から「フリーランスになるにはこんな準備が必要」という事まで徹底解説します。
フリーランスっていったい何?
「フリーランスって最近よく聞くけれど、いったい何?」と思っている人も多いのでは?
多様性のある働き方を求められるようになって、注目を浴びるようになってきた『フリーランス』。
『フリーランス』とは、具体的にどんな働き方なのかを詳しく解説していきたいと思います!
フリーランスというのは、会社や組織に属せずに仕事の案件ごとにクライアントと契約して働く「働き方」の事を指します。
フリーランスで働く人を、フリーランサーとも呼びます。
フリーランスはその都度、求められる技術やコンテンツを成果物として提出する契約の仕方で働いています。
大まかには、時間や場所にとらわれずに自由に働く働き方をしている人の事をフリーランスと呼んでいます。
企業などに所属せずに、個人で収入を得ているのがフリーランスの最大の特徴です。
もともとは、中世ヨーロッパで『軍に属していない騎士』の事を指す言葉が起源だったと言われています。
特定の主君に仕える事なく、雇われていた兵士たちを「自由な槍」(freelancer)と呼んでいたのが始まりなのです。
ちなみに、現在、日本では50人に1人という割合でフリーランサーが働いています。
しかしフリーランス先進国のアメリカでは、3人に1人という高い割合の人がフリーランスとして働いています。
今回のコロナ禍によってテレワーク化が進んだ影響もあり、今後は日本でもさらにフリーランスの割合が増えていくとみられています。
また少子高齢化が進むこれからの社会では、早期退職者や定年退職者を中心にフリーランスに転向していく人の割合も増えていくでしょう。
今後、ますます需要が高まる要注目の働き方『フリーランス』について詳しく解説していきましょう!
フリーランスのメリット・デメリットって何?
「フリーランスって、何だか自由に働けて楽しそうだな」と思っている人が多いのではないでしょうか?
実際にフリーランスで働いている人を見ると「忙しそうだけれどイキイキしている」という印象ではありませんか?
「自分の好きな事を仕事にして毎日楽しそうに働いている」というイメージもありますよね。
実際に、フリーランスの働き方ってどうなのでしょうか?
前項でフリーランスの定義がわかったところで、今度はフリーランスのメリット・デメリットについてもみていきましょう。
フリーランスのメリットって何?
まずは、フリーランスのメリットについて説明していきます!
■ 服装・髪型が自由
会社や組織に所属している訳ではないので、服装や髪型の規定がありません。
自分の好きな服装や髪の色で働けるのは、おしゃれ好きな人にとっては最大のメリットではないでしょうか?
フリーランスの中でもIT系やデザイナー系などのクリエイティブな職種だと、特に多様なファッションやヘアカラーを楽しむ人が多い印象です。
見た目で判断されるのではなくて実力主義の世界だからこそ、その風潮が強いのかもしれません。
自分の好きな髪型やファッションにする事で、働くモチベーションがあがり、仕事の成果アップに結びついているのかもしれませんね。
もちろん、職種によっては社会的信用を得るために、きちんとした服装が必要です。
フリーランスで公認会計士、税理士などのいわゆる士業をやっている方は多いです。
そういった職種の方は外見も信用につながりますので、フリーランスでもきちんとした服装をされていますよね!
フリーランスの服装や髪型は職種によっては自由なので、業界の雰囲気に合わせていきましょう。
■ 働く時間・曜日が自由
フリーランスは、働く時間や曜日が自由で自分の都合に合わせて決められるのも魅力です。
休日だと混むヘアサロンに、平日に行けたりするのも嬉しいメリットです。
また、勤めている人は病院や歯医者に行くために休みを取る必要がありますが、フリーランスは通院の時間も比較的取りやすいです。
結婚してお子さんが産まれてからも、子供の行事に合わせて働く日や時間を調整できるので助かるのではないでしょうか?ちなみにフリーランスの働き方は、納期の関係や高収入を得るために長時間労働になりがちな面もあります。
しかし、そもそも好きな事を仕事にしているフリーランサーが多いので、長時間の仕事でもつらいと思っていないケースが多いと思われます。
人生100年時代において、ライフステージに合わせて柔軟に働き方を変えられるフリーランスという働き方には、他にもメリットがたくさんありますよ。
女性の場合だと、結婚・妊娠・出産・育児、さらには介護まで様々な人生のステージにおいて、自分のペースにある程度合わせられるのもメリットといえるでしょう。
さらに、女性ならではの体調の変化などでつらい時期には少し仕事をセーブするなどして、無理せずに働けるのも助かりますね。
そしてなんといっても、稼ぎ方にもメリットがあるのです。
実力や働き方によっては、勤めている時よりも収入を大幅に増やせるチャンスがあります。
もちろん努力しないと結果はついてこない厳しい世界ですが、勤めている人に比べて、給与の頭打ちがないといえるでしょう。頑張れば頑張った分だけ稼げるのが、フリーランスという働き方の最大のメリットなのです。
また定年退職がないのも魅力ですね。
気力と体力さえあれば、生涯現役で働き続けられるのもフリーランスの働き方です。
ある程度若いうちにフリーランスになって経験を積んでおけば、体力的にきつくなってきた時にも、それに応じた働き方にチェンジして続けていけるのもメリットです。
フリーランスは、人生100年時代にふさわしい働き方といえるでしょう。
例えば、Webライターなども書く記事の内容を年齢とともに変化させながら長く続けていける職種です。
今後はシニア向けの記事を書く、シニアライターが増えたりするかもしれませんよ。
フリーランスのデメリットって何?
ここまで、フリーランスのメリットをご紹介してきました。
「フリーランスって何だかメリットが多い!」と思ったでしょうか?
もちろん、メリットばかりではありません。
デメリットもありますので、次に紹介してみたいと思います。
■ 固定収入がなく金銭面での不安がある
まずは、やっぱり収入の事ですね。
毎月の固定収入が定まっていないので、明日の保証がないという事です。
仕事をした分だけ、成果があった分だけ収入が入るしくみなので、軌道にのるまでは金欠の月もあったりするのが厳しいところです。そうならないように工夫をしていく事が必要です。
例えばWebライターであれば、ライティングの仕事の他に自分でブログを運営して広告収入を得る人が多いです。
そうすればライターが本業、ブログが副業といった働き方ができますよ。
ライター業で稼いだ分を生活費にして、ブログの広告収入をお小遣いにするのもいいですね!
■ 国民健康保険が全額自己負担
フリーランスになると、国民健康保険の保険料を全額自分で支払うことになります。
勤めていた時には社会保険に加入していて、健康保険料は勤め先で半額分負担してくれていましたよね。
さらに給与から引き落としされていたので、自分で改めて払う必要もありませんでした。
ところがフリーランスになると「国民健康保険」になり、住んでいる市町村に自分で払わなくてはなりません。
しかも、全額自己負担です。
「国民健康保険」は前年の所得によって額が決まるので、フリーランスになった最初の年には予想以上の額を払わなくてはいけなくなり困った、という声をよく聞きます。
また、フリーランスになると年金の払い方にも変化があるのです。
フリーランスになると「厚生年金」を払わずに「国民年金」だけを払う事になるので、将来受け取れる年金の金額が勤めている人に比べて少なくなるというデメリットもあります。
これらのデメリットはありますが、フリーランスで頑張って稼いで「国民年金基金」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」などで自主的に老後の備えをしておけば大丈夫です!
むしろ、自分の老後についてしっかりと考えて準備できるので、老後への心構えができるというメリットになりうるかもしれませんよ!