◆「週休3日でいいな」と言われて

30歳で2歳年上の男性と結婚、7歳と5歳のふたりの女の子がいるサトコさん(39歳)。長女を出産したとき、それまで勤めていた会社を辞めたが、次女を出産して1年後にパートで働き始めた。

「夫はまだ働かなくてもいいんじゃないのと言ったけど、実際、夫の給料だけでは生活が苦しかった。家計簿を見せて説明すると、夫は『収入が低くて悪かったな』って。

責めたわけではないと言いました。現実を見て対処していこうよと前向きに言ったのですが、夫にはうまく伝わらなかったみたい」

結婚して初めて感じた“溝(みぞ)”だった。それもあって、パートに出るから、今まで以上に家事育児に協力してよねと言いたかったのだが、言えなかったとサトコさんは言う。

「1日5時間、週に4日ほど働いています。長女は今年から小学校、次女は保育園。朝、夫と長女を送り出して、保育園に次女を連れていき、パートで働いて帰ってきて子どものめんどうを見ながら夕食の支度をして家事やって……とフル稼働ですね。

それなのに夫は『きみは週休3日でいいなあ』と言ったことがある。私、それを聞いて思わず涙がこぼれました」