2022年は『ミスなか』『silent』のフジドラマがTVerを席巻

 この“ドラマのTVer”において昨年躍進を見せたのがフジテレビだ。TVerでのドラマ人気は2021年、1-3月期は『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』、4-6月期は『リコカツ』、10-12月期は『最愛』とTBSドラマが番組再生数ランキング首位をほぼ独占しており、さらに『リコカツ』『最愛』で歴代1位再生数を更新するなど勢いがあった。しかし2022年は1-3月期に菅田将暉主演のフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』が、『最愛』の2280万再生を大幅に塗り替える3384万をたたき出して記録を塗り替えた。

 そして10-12月期には川口春奈主演の木曜ドラマ『silent』が新記録を連発。TVerでの総再生数などはまだ発表されていないが、他の無料配信プラットフォームもあわせた見逃し配信の再生数累計は6191万回に達したという。TVer単体でも、ドラマでは100万を超える例がこれまでなかったお気に入り登録者数で全民放・全番組でナンバーワンとなる240万を突破するという爆発ぶりを見せたほか、第1話、第2話、第4話ではそれぞれ443万、489万、582万と、単話での再生数の歴代最高記録を更新していった。第4話および「第4話エピソード0」までで累計2400万回再生となっており、残る7話の再生数がそれぞれ400万回ずつと仮定すると、累計で5000万回を突破する見込みだ。これは1年前の『最愛』が打ち出した記録の倍以上の数字になる。