◆2年かけてデスパウダーになれていった

 「本当に辛かった。でも治ったよ」と、今はすっきりした表情のたいがーさん。

「辛い思いをされてる方のヒントになれば嬉しい」と、傍らのクリスマスツリーに、オーナメントのように飾られていた一冊の本を紹介しました。

『強迫性障害の治療ガイド』(二瓶社)という本で、その中の「どうせ同じくつらいなら治るつらさを選ぶ!」という一節がたいがーさんの心に刺さったそうです。

「覚悟を決めた時点で40%治ってます。治すと決めたのは約2年前でした」

 そこから2年かけて、たいがーさんは荒療治のように、デスパウダーに自分をならしていきました。自身が治ることで、同じく辛い思いをしている人に治ったと言える、という使命感を胸に……。