◆“エモさ”でモノを選び、“タイパ”を重視する現代人

 最後にお金の使い方です。「ものを買う時、ピンとくる・こないという感覚で判断して決める」(34.0%)、「調理済食品(レトルト、冷凍食品、総菜など)をよく使う」(34.3%)が過去最高を更新しました。

 昨今は“エモい”という言葉を耳にする機会が増えましたが、感情を揺さぶるモノにしか消費しない人が増えているのでしょう。家電を例に出してみると、どのメーカーのものもスペックに大きな差はなく、どれを買って良いかわかりません。そこで、どれがエモいかどうかを判断基準に据える人が珍しくないのかもしれません。

 また、“エモい”同様、“タイパ(タイムパフォーマンス)”思考の現代人も増えています。時間を大切にする、という意識が強いため、わざわざ自炊するよりも調理済食品でちゃちゃっと食事を済ませることが主流になっていきそうです。

 私たちの想像以上に価値観は流動的であり、時代に取り残されないためにはこういったデータを一度俯瞰(ふかん)しながら見るのも良さそうです。

<文/高萩陽平>

【高萩陽平】

恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。