◆現代人は人付き合いに冷めている?

「友人は多ければ多いほどよいと思う」(15.4%)。「お歳暮は毎年欠かさず贈っている」(22.4%)も過去最低であり、現代人は人間関係にどこか冷めている傾向がありそうです。もしくはコロナ禍の影響により、人付き合いに対する意識が大きく変化した可能性もあるのかもしれません。

お中元お歳暮ご進物贈り物お祝いプレゼント
 一方で「メールやSNSだけでやりとりする友人がいる」(42.9%)は過去最高を更新しており、“他人に対してドライになりつつある”というよりは、人付き合いのパターンが変化しているのかもしれません。今後はメタバースが定着することが予想され、「顔も素性も一切知らない親友がいる」という人も現れ、これまでの人付き合いとは全く異なる新時代を迎えそうですね。

◆コロナ禍で政治経済に関心を持つ人が増えたかと思いきや

 次は政治経済に関する項目を見ていきましょう。残念ながら「経済的繁栄は日本の誇りだと思う」(10.3%)、「日本の政治・経済に関心がある」(46.8%)は過去最低を更新しました。

 最近は「アメリカで働いて月収50万円」といった記事を見かける機会が増え、“出稼ぎ”のために海外で働く人も増えつつあります。こういったニュースが今後も度々報じられると、日本が経済的繫栄した時代に疑いを持ち、終いには日本を発展途上国と認識して自国に誇りを持てない人が増えていくかもしれません。

経済成長
 また、2年以上のコロナ禍を経験して、いかに政府のかじ取りが私達の生活を大きく左右するかを嫌というほど痛感させられました。そのため、政治経済に関心を持つ人は増えそうなものですが、半数以上の人が無関心。

 今年おこなわれた国政選挙の投票率は、7月に行われた参院選では52.05%。50%を割った前回よりは少し改善したものの、過去4番目の低さで、依然として低い水準です。コロナ禍における政治家の不甲斐なに幻滅してしまい無関心になってしまったのか、その理由はわかりません。しかし、政治経済に関心を持たない人が多数派になってしまうと、経済成長は見込めずいよいよ発展途上国に陥落するリスクもあります。社会問題として本気で着手する必要がありそうです。