◆夫の態度が改まったのはケガの功名
「バカですよね。子どももいるのに何を考えたいたのか……。でもそんな私を見て、夫が少し反省したのはケガの功名というか。私の自殺未遂が恋愛感情のもつれだなんて、夫は思ってもいないから、日常生活に疲れたんだと思い込んだみたい。『きみにばかり負担をかけた』と言ってくれたんです。
盆暮れセックスはたいして変わらないけど、日常的に夫が家事を負担してくれたり、週末、食事を作ってくれたりすることは多くなりました」
あのころの自分の心の揺れ、快感を求める強烈な気持ちを、メイコさんはときどき懐かしく思い出す。あの彼は今ごろどうしているのだろうと思うこともある。