2022年の秋ドラマは、実に豊作。続々と最終回を迎えても、なかなか余韻が冷めません。プライムタイムの秋ドラマはすべて鑑賞した筆者が、個人的な“観てよかった”秋ドラマ・ベスト5をご紹介します。

この秋は、涙なくして観られなかった作品がとにかく多い印象。正直、絞るのが本当に大変でしたが…まずは、“泣けた3作品”から挙げていきましょう。(※以下、各作品のネタバレを含みます)

◆ファーストペンギン!

漁師たちと水産漁業界に革命を起こした女性・坪内知佳さんの“奇跡の実話”をモデルにした、『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)は、3作品のなかではかなり「好み」でした。主人公・岩崎和佳を演じた奈緒が、悪しきしきたりや習慣を変えようとする懸命な姿に、大きな力をもらいました。

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語られる台詞とテンポのよい物語展開には脚本家・森下佳子の秀逸さが光り、観る者を飽きさせません。何より堤真一演じる船団長をはじめとする漁師たちを奈緒が叱咤激励するシーンには、毎回胸が熱くなり、涙なくして観ることができませんでした。

特に最終話で、これまで困難を共にした漁師たちと離れる決意をした奈緒が、漁師たちに未来への希望を語った場面! これには感動の涙が止まらず……3回もリピートしたのはきっと筆者だけではないはずです。困難な今を生きる私たちに、前向きに頑張る勇気をくれた作品ではないでしょうか。