◆イメージはドラマ『半沢直樹』!?顔面に力がある俳優を抜擢

――俳優さんたちも話数が進むにつれて、どんどん元のキャラクターに似てくるように感じます。

岡本賢人さん(以下、岡本):最初にクドウさんから企画をいただいた際、「これはどれだけキャラクターに寄せられるかがポイントになるぞ」と感じたので、キャスティングにはかなり力を入れました。イメージとしてドラマ『半沢直樹』シリーズのようなこってり感を出したい、と監督からも要望があったので。

『サラリーマントーマス』第2話より
『サラリーマントーマス』第2話より
 顔面に力がありながらコミカルで大げさな演技ができる人という前提で、舞台等の第一線で活躍されている方をほぼ一本釣りに近い状態で依頼しました。顔の造詣が似てるというのも大事な点ではありますが、演じるうちにより近づいてくるのではと。

クドウ:俳優さん自身が原作の映像を読み込んでいて、細かく指示せずとも「アニメではこっちを向いていたので……」など提案してくれることも多く、並々ならぬ努力を感じました。

 とくに後藤(ゴードン)役の板倉武志さんや常務(ジェームス)役の藤元英樹さんの演技には皆さん負けてられないと感じたようで、切磋琢磨してくれた結果、よい相乗効果が生まれていきましたね。

岡本:Twitterで「似てる」という投稿を見るたびに「しめしめ」と喜んでいました(笑)。

『サラリーマントーマス』第1話より
『サラリーマントーマス』第1話より