◆初めてのお見合いでは、1時間の愚痴を聞かされて

結婚相談所はマッチングアプリとは異なり、初対面までメッセージのやり取りがありません。アプリならある程度のコミュニケーションを取ってからランチやディナーデートという流れでしたが、結婚相談所はおしゃれなカフェやホテルのラウンジに集合して、そこでお茶というのがルールです。

初めてお見合いした男性は物静かなエンジニアでした。仕事内容を尋ねたら説明してくれて、納期前は残業が多いそうです。男性が恵さんに質問を振ってくれないので、「お仕事は大変ですか?」と尋ねました。すると仕事の愚痴がはじまり、そこから1時間はずっと愚痴だったそうです。

愚痴を聞かされてぐったりした彼女は、解散してすぐにお断りの連絡を入れます。

次に会った男性は自分からも話しかけてくれる人でした。プロフィールを見て恵さんの趣味の話を色々聞いてくれました。いい人かもしれないと思ったのですが、次に男性はこんな質問をしてきたのです。

「料理ってしますか?」

◆料理をするか聞かれたら「“嫁面接”と受け止める!」

Twitterの婚活仲間が「なんで男って料理するのって聞くの?料理とか癒しを期待するような男とは結婚したくない」と投稿していたのを思い出しました。

恵さんは「これって結婚相手には家事力を期待しているってことだよね。料理はするけど、私も仕事を続けるし家事は協力し合ってできる人がいいのに、この人はそういう支え合う関係は無理そうだから止めよう」と思って“お断り”にしました。

料理
結婚相談所に在籍して2カ月ほどたちましたが、全員お見合いでお断りをして、仮交際に進んだ人は0人でした。「料理しますか?」の質問は、他にもする男性が多かったそうです。

「結婚相談所に登録したけどいい男がいない。変な人にばっかり会う」とTwitterに投稿したら「分かる!」「そういう人いるよね」と共感や励ますコメントがあったそうです。一方で、進展もなく閉塞感しかない活動に不安も募ります。そこで、私のところへご相談にやってきました。