◆頻繁にスマホを見る彼
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彼氏のクルマでイルミネーションの会場に向かっているときも、信号待ちのたびにスマートフォンの画面を覗き込む彼氏。
「仕事? 大丈夫?」と美也子さんが声をかけると「ごめん、家族が病気で」と返ってきて、びっくりしたけれど彼氏が「気にしないで」と言うのでそのまま会場に行きます。
ところが、大きなツリーの電飾を見上げていると彼氏のスマートフォンが鳴り、「ちょっとごめんね」と言いその場を離れた彼氏はそれから30分も帰ってきませんでした。
カップルが行き交うなか、ひとりで待つのはさすがに寂しかった美也子さんですが、「ご家族の一大事だから」と思うと彼氏の様子を見に行くのも憚られて、じっとその場に立っていたそう。
30分経ってようやく戻ってきた彼氏は、美也子さんに長電話を詫びるより先に「ごめん、病院に行くことになった」と早口で告げます。
それは大変とふたたびクルマに乗り込み、イルミネーションの鑑賞は叶わないまま、彼氏のアパートへと走りました。
◆彼の部屋の前に人影が
その日、アパートまで自分のクルマで来ていた美也子さんは、角を曲がったときに最初の「異常」を感じます。
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「ねえ、あれ」と言いかけた美也子さんに対して、彼氏は慌てたように「何だろうね」と声をかぶせてきて、急にスピードを落としたそう。
そして、彼氏のクルマがアパートの駐車場に入っていったとき、その人影は廊下からさっと走り去ります。
「どう考えても彼氏のクルマを認識して逃げたって感じで、そのとき『元カノかも』とピントきました」