パパッとできてサクッとお腹いっぱい。おうちでつくるパスタは時短メニューの定番。でもたまにはお店レベルのパスタを食べたい。そんな特別な日には『一つ星イタリアンのミニマル最高パスタ』(KADOKAWA)がおすすめ。著者はイタリアン「Regalo」(東京・参宮橋)のオーナーシェフ、小倉知巳さん。2017年より6年間連続でミシュラン一つ星を獲得しているのです。

ミシュラン一つ星☆シェフの「最高パスタレシピ」、特別な日にぴったり
写真はイメージです。
 麺やソースの種類も豊富で、具材によって味も無限に広がっていく。そんなイメージのパスタですが、小倉さんいわく「パスタの美味しさは因数分解。分解するといたってシンプルな構成」。つまり、ポイントを押さえるだけでパスタは格段においしくなるのです。さっそくポイントを本書からまとめてみました

◆味を決める5大要素とサブ要素

 まず吟味して選ぶべき材料の一覧ですが、まず「ベースを構成する5大要素」。こちらはおなじみ「トマト、にんにく、オリーブオイル、バター、パルミジャーノ」。

 本書によるとホールトマトは「お店ではカンポグランデ社のものを使っています」とのこと。にんにくはなるべく国産のものを、オリーブオイルは加熱用と仕上げ用に分けて2種類を用意。加熱用は比較的安価のもの、仕上げ用はエキストラバージンで美味しさを追求しましょう。バターは無塩バター、「日本製ではカルピスバターぐらいがコスパがちょうどいいかもしれません」とのこと。

 次に「サブ要素」。こちらは「唐辛子オイル、アンチョビ、チーズ各種、生クリーム」。チーズはなるべく小分けのものを買って、早めに使いきるのがベストです。

 最後に「香り要素」。こちらは「イタリアンパセリ、バジル、ローズマリー、セージ、レモン、黒胡椒」。ハーブは必ず生のものを使いましょう(オレガノ以外)。見た目がきれいなものは鮮度が高い証拠です。