◆彼からのプレゼントはハイブランドのキーケースだった
すぐには理解ができず、そっとスマホをしまったという優里さん。
優里さんが彼に渡したのは、百貨店で見つけたブランド物のマフラー。営業先にもつけていきやすいよう、シンプルで飽きのこないデザインを選んだといいます。
一方彼からのプレゼントはハイブランドのキーケース。優里さんの持っている財布と同じブランドの物をわざわざ選んでくれたようです。
「私のあげたマフラーとの差額は大体10,000円前後。彼はわざわざマフラーの料金を調べて、その差額を請求してきたんです。プレゼントの差額を払え、はじめて言われましたよ……」
◆すぐに電子マネーを送金して破局
驚きと同時に、今度こそ呆れてしまったという優里さん。帰宅してすぐ、彼にLINEを送りました。
「めんどくさいのですぐに電子マネーを送金し『そんなんだからクリスマス前に振られてたんじゃない?』と言って、別れました。あんなにドケチな彼氏は後にも先にもいませんね」
その時もらったキーケースは未だに現役。自分もお金を出したし物に罪はないからという理由で使い続けているそうですが、「だったら自分で選びたかったな」と優里さんは笑って話してくれました。
―シリーズ「冬の恋愛、悲喜こもごも」―
<文/横山すじこ>