◆徐々に見えてきたドケチな本性
それから優里さんは、1ヶ月後のクリスマスに向けて彼と一緒に計画を立てはじめます。仕事帰りに居酒屋でクリスマスディナーのお店を探したり、休日も仲を深めながらクリスマスのイルミネーション情報をチェックしたり。
「ただデートを重ねているうちに、ちょっと『ん?』って思うことが増えてきたんですよね」
相手との距離が近づいて、はじめて見えてくる側面もありますよね。「付き合う前に知っていればな」と思うような短所も出てくるでしょう。
「彼の場合は、とにかくドケチでした。お会計を割り勘するのは全然OKなんですけど、彼は1円単位までキッチリ割るんです。細かいお金を持っていないと言ったら『電子マネーで送金して』と言ってきました。居酒屋に行ったときは食べたメニュー分の値段しか払いません」
あまりにも細かすぎるので、「私が多く出すからいいよ」と言ったこともあるそうです。
「多く出すのは『後から恨まれても困るし』って断られました。恨まないし、むしろ恥ずかしくて嫌でした……」
◆クリスマスデート後に驚愕のメッセージが!
そんなデートを重ね、いよいよクリスマス当日。レストランに行く前に足を運んだ水族館も、カフェも、そしてディナー代も全てきっちり割り勘です。
「細かく割り勘にするのはだいぶ抵抗がなくなっていました。電子マネーでサッとその場で送ればいいだけなので、めんどくさくなくなった……というのが正しいかな? それでなんとかディナーもスムーズに終わり、プレゼント交換をして帰宅しました。でも、そこからが最悪でしたね」
電車に乗って帰っている最中、優里さんのスマホに彼からLINEが届きます。
「今日のお礼かな、と思ってみたら『プレゼント、俺の方が○○円高いから差額くれる?』って書いてあったんです」