名作揃いだった2022年の秋ドラマ。12月に入って次々にエンディングを迎えており、12月22日は『silent』、26日には『エルピス』がいよいよ最終回。
多くの名演があった今期のなかでも、目を見張る活躍をした3人の若手俳優を、話題の2作品からご紹介したいと思います(※以下、各ドラマのネタバレを含みます)。
◆目黒蓮/silent
この秋のドラマでもっとも活躍した俳優といっても過言ではないのは、目黒蓮(Snow Man)でしょう。『silent』では、10代で“若年発症型両側性感音難聴”を患い、聴力をほとんど失ってしまった青年・佐倉想の役を見事に演じました。その高い表現力に、ド肝を抜かれた方も多いかと思います。
耳が聴こえていた高校時代の想、難聴になった大学時代の想、元恋人の紬(川口春奈)と再会した想、友人の湊斗(鈴鹿央士)と過ごす想。
脚本や演出の力を差し引いたとしても、どの想も目黒が心の機微を丁寧に演じ分けていて、シーンごとに彼の心情がよく伝わってきました。美しい涙を流しながら紬に手話で訴えかけるシーンで魅せた彼の演技は、この先も語り継がれることでしょう。
『silent』の人気は、「TVer」での再生数が民放歴代最高記録を塗り替えたり、『silent シナリオブック完全版』に予約が殺到するなど、社会現象にもなっています。もう一度『silent』の世界に浸りたい方や、観てなかったけど追いつきたい! という方は、「TVer」や「FOD」の見逃し配信もチェックしてみては。