では、文春の雅子皇后の話からいこう。

 それほど新しい話があるわけではない。雅子さんの皇室に入ってからの“過酷”な人生を振り返り、時には涙したことが何度かあっただろうとして、その彼女を支えたのが、「生まれてきてありがとう」と語りかけた長女、愛子さんの存在だった。

 その愛子さんが成人会見の際、「原稿に目を落とさず、記者一人一人と目を合わせながら堂々と話す愛子さまの姿は、雅子さまに向けられてきた“子育て批判”を跳ね返すのに十分な支持を得ました。何より、雅子さまがかつて愛子さまにかけた『生まれてきてくれてありがとう』という言葉に対し、『生んでくれてありがとう』という“アンサー” を返され、国民の間に大きな感動を呼びました。雅子さまはこれまでの母子の道のりは間違っていなかったと確信されたのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)

 今年の誕生日の雅子皇后の文書には、愛子さんに関する言葉がなかったという。それは立派に独り立ちしている愛子さんへの信頼の証ではないのだろうかというのである。

 安倍元首相と親しかったNHKの元記者・岩田明子が文藝春秋に書いているところによると、安倍も愛子天皇には理解を示していたという。

 岸田首相は、増税ばかり考えていないで、愛子天皇実現に、早急に取り組むべきである。

 

 長崎県に瓊浦(けいほ)高校という学校がある。ここは創立100周年を迎える名門校だそうだが、近年、男子バドミントン部の活躍が目覚ましいという。

 その部を率いているのが、同校のOBで、実業団時代に日本代表にも選ばれた林貴昭監督(49)だ。

 だが、この監督、生徒に対して日常的に暴力を振るっていると、文春が報じている。

 文春が入手した動画には、部のエースや主力選手たちを蹴ったりしている林監督の姿が映っているそうだ。

 文春が林監督を直撃するが、本人は否定。学校側に聞くと、生徒たちは自分たちの態度が悪かったからなどと、監督を庇う発言をしたというのだ。

 これはどうやら、スポーツで有名な大学に推薦入学したいとき、林監督の推薦が受けられないという危惧から、そういわざるをえなかったようだ。

 文春の取材後、監督を部活の指導から外し、この件を役員会に諮るという。

 こうした名声を笠に着た暴力を許してはいけないこというまでもない。

 ところで、静岡県裾野市の「さくら保育園」で起きた3人の保育士の園児虐待は、世の幼子を持つ母親たちに衝撃を与えた。

 文春は、その中の一人、服部理江容疑者(39)の弁護士に話を聞いている。

 服部は、かつて自分の子どもを同保育園に通わせていたという。

「実際に働いて、(保護者から)支持される理由がわかったそうだ。園長先生は管理をしっかりしていて、怒るときは怒るし、いけないものはいけないと言う。服部さんは他の保育園でも働いていましたが、『櫻井園長は中でもトップクラスに尊敬できる先生だった』と話しています」

 その櫻井園長、犯人隠避の容疑で市から刑事告発され、体調を崩して緊急搬送されたそうだ。

 もし、服部がいうように、もし園長に過失がないのなら、事件発生当初、彼を批判的に書いた週刊誌は、彼の名誉を回復してあげなければいけないのではないか。