シンクロニシティ

今にも消えてしまいそうなか細い声でボケる吉岡さん、絶対トップ向きじゃないし寒さに弱そうだし屋外向きじゃないんだけどそれでも本当に面白かった。各組とも「コンビ名+コンビ歴+所属事務所」がアナウンスされてから登場するのだが「フリー!」とアナウンスされて堂々登場した2人はとてもカッコよかった。意外にも吉岡さんのほうが「親に大反対されてるけど一度きりの人生だから『M-1』優勝したい」という野心家なので来年も期待大だ。

令和ロマン

 敗者復活2位! 1位のオズワルドと10万票以上離されてしまったが本当に惜しかった。準決勝からネタをガラッと変えて「ドラえもん」という設定で挑んだのは、『M-1』がテレビ朝日で放映されるからというのはもちろん、お茶の間の投票を意識した戦略なのかなと思った。お笑いファンにとっては見飽きた設定でも、日頃お笑いにあまり触れない層にとっては老若男女が笑えるベタな設定のほうが笑いやすい。しかも会場も大ウケ、設定はベタでも1つ1つのボケのクオリティはすこぶる高かった。あえてベタなネタをもってくる「奇策」は成功といえるのではないだろうか。

 令和ロマンはお笑いファンからしたら知られた存在だが、お茶の間視聴者にとっては無名枠だと思うので、「純粋に面白い」という理由だけでミキやからし蓮根らそうそうたる面々を押さえての2位は本当にすごいと思う。