◆美しく年を重ねる準備はアラフォーから

illallanさんの3月3日(桃の節句)の投稿 ※illallanさんInstagramより
illallanさんの3月3日(桃の節句)の投稿 ※illallanさんInstagramより
――お仕事柄、若い頃から健康に気をつけていたのですか?

illallan:自分の健康にフォーカスして取り組み始めたのは50代前半からです。その頃までは仕事に邁進して自分のことは二の次にしていました。でも病気をしたことで「自分をないがしろにするのは主客顛倒だ」と初めて気づいたんです。

 そこから自分を大切にすることを第一に優先して、自分本位の丁寧な生活を心がけるようになりました。「丁寧な生活」というと「白湯を飲んでスローフードを作る」みたいなイメージがありますが、そうではなくて「自分が心地いいと思う生活を毎日続ける」ことが重要だと思っています。

 多くの人は20代の頃から内面的な意味ではあまり変化を感じないと思います。でもハードウェアである身体には色々な変化が起こります。お花と同じで、手入れをすればするほど長く綺麗に咲き続けることができます。自分の身体に向き合ってケアをすれば健康寿命は伸ばせるんです。

――何歳頃から自分の健康について意識したほうがいいですか?

illallan:40代くらいから「若い頃と身体が違ってきたかも」と感じることが多くなると思います。まさにその時期が、若さでは補い切れない老化のスタートなんです。

 私くらいの年齢になると同窓会で友人に会うと、若々しい人と、いかにもおじいちゃんおばあちゃんという感じの人との差がとても大きいと感じます。60代に備えて、40代から身体に必要なケアを始めてほしいと思います。