故人の預金口座情報がわからない場合:②遺産分割調停での質問

故人の財産の分割方法について、親族間で争いがない場合には良いのですが、争いがある場合、自分ではなかなか故人の情報を入手できないことがあります。

こういった場合、裁判所で遺産分割調停という手続が行われることが多いでしょう。故人についての情報が容易に手に入らない場合、遺産分割調停手続において、裁判所を介して他の相続人に質問してみるのも方法のひとつです。

ただし、この場合、漠然とした質問では受け付けてもらえないので、銀行名や支店名など、ある程度の情報は必要になってくるでしょう。

生前にきちんと話し合っておくことが大事

故人の預金口座の情報を調べなければいけない機会はめったにないと思いますが、そのような事態になった時、いざ調べようとすると意外と難しいものです。

預金口座の手がかりがまったくない場合、すべての銀行に照会をかけるというのは現実的ではないので、生前にきちんと口座情報を話し合っておくことが望ましいでしょう。

話し合うことが難しいような場合でも、故人の郵便物などはしっかりと保管しておくことをおすすめします。

文・幸谷泰造(弁護士)
ソニー(株)の知的財産部で国内外の特許関連業務を担当。その後、弁護士として特許訴訟や無効審判等の係争業務をはじめ、技術系企業の契約関連業務、知的財産デューディリジェンス、知的財産コンサルティングなど、知的財産やIT関連法務に数多く従事。

【こちらの記事も読まれています】
富裕層は絶対にやらないNG習慣4選
ラーメンの原価率はいくら?ラーメン店オーナーに聞いてみた!
年金未納を続けた人の悲惨な末路 当てはまる人は要注意
お金持ちが多い都道府県ランキング!3位東京都、2位三重県、1位は?
「ユニクロ」予算3000円でコスパ最強の服を選んでみた