今回は、納豆が消化にいいといわれている理由や、納豆の消化にいい食べ合わせの食べ物を中心に紹介します。納豆は、栄養素が豊富に含まれていて毎日食べるという人も多いのではないでしょうか。納豆と同じ発酵食品であるチーズとの食べ合わせや卵との食べ合わせについても紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由10選
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由①納豆菌が大豆のタンパク質を分解
1つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、納豆菌が大豆のタンパク質を分解してくれるからです。本来大豆に含まれるタンパク質は消化に時間がかかるといわれています。しかし、納豆の場合は大豆が納豆になる過程で発生する納豆菌(ナットウキナーゼ)によってタンパク質が分解されるため消化がしやすくなるのです。
大豆が納豆になるまでの過程で発生する納豆菌(ナットウキナーゼ)は、大豆のタンパク質の分子を小さく分解してくれます。栄養素は分子の大きさが小さいほど身体に消化吸収されやすいため、この納豆菌(ナットウキナーゼ)の働きが納豆が消化がいい食べ物と言われている理由の1つなのです。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由②酵素が消化時間を短縮
2つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、酵素が消化時間を短縮するからです。1つ目に紹介した大豆が納豆になる過程で発生する納豆菌(ナットウキナーゼ)も消化酵素の1つですが、そのほかにも納豆には食べ物の消化を良くする消化酵素が沢山含まれています。
人の身体は、食べ物から栄養を取り込む時に消化吸収する必要があります。これを助けてくれる作用があるのが消化酵素です。納豆には、でんぷんをぶどう糖に分解するアミラーゼや脂肪を分解するカタラーゼ、タンパク質を分解するブロテアーゼをはじめとする消化酵素が豊富に含まれています。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由③一緒に食べたものの消化も助ける
3つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、一緒に食べたものの消化も助けてくれる効果があるからです。2つ目の理由で紹介した通り、納豆には消化酵素が豊富に含まれています。納豆に含まれる消化酵素は、胃や腸に届けられて働くため一緒に食べたものの消化も助けてくれる効果があるのです。
胃やお腹の調子が悪い時に納豆を食べることを勧められるのは、食事全体の消化をよくしてくれるこの効果があるからだと言えるでしょう。納豆の消化をアップさせるおすすめの食べ合わせや効果を半減させてしまう悪い食べ合わせもあるので、後の項目で確認してみてくださいね。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由④酵素をそのまま摂取できる
4つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、酵素を生きたままそのまま摂取できるからです。納豆は、大豆が納豆になる過程の発酵という段階で多くの酵素を生成します。この過程で生成された酵素は納豆に生きたまま含まれていますので、納豆を摂取することで直接消化酵素を身体に取り込むことができるのです。
消化酵素が活性化して働きやすい温度は人の体内の温度に近い37℃程度と言われています。そのため、納豆を食べるだけで、納豆に含まれる酵素が効果的に身体で働くことができるのです。ただし、納豆に含まれる消化酵素は、高温によって死滅してしまいますので料理や食べ合わせには注意が必要です。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由⑤栄養素ビタミンB1B2が含まれる
5つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、栄養素であるビタミンB1B2が含まれているからです。ビタミンは、三大栄養素である糖質・脂質・タンパク質を身体に消化・吸収したエネルギーとして働かせる時に欠かせない栄養素です。
納豆に豊富に含まれる栄養素であるビタミンB1B2は、糖質であるブドウ糖をエネルギーに変える時に必要です。これらのビタミン類は消化酵素を活性化させる時に欠かせないものです。納豆には消化を助ける働きのある酵素を助けるビタミン類が豊富に含まれているから、消化がいいといわれているのです。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由⑥栄養素が酵素をさらに活性化させる
6つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、栄養素が酵素をさらに活性化させているからです。5つ目に紹介したビタミンも消化を助ける酵素を活性化させる栄養素の1つですが、納豆にはこのほかにもミネラルが豊富に含まれていています。
鉄や亜鉛、カルシウム等のミネラルは、三大栄養素やビタミンと比較すると必要量はごくわずかではありますが、身体の代謝や消化に関する酵素を助けてくれる必要な栄養素なのです。納豆はこのミネラルも摂取できることから消化がいいといわれているのでしょう。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由⑦栄養素レシチンが含まれている
7つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、栄養素レシチンが含まれているからです。レシチンは善玉コレステロールの元と言われている栄養素で、身体が栄養を吸収する時に働いてくれます。納豆にはこのレシチンが含まれているので消化をしながら効率よく栄養を吸収することができるのです。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由⑧大豆サボニンが含まれている
8つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、大豆サボニンが含まれているからです。納豆には大豆サボニンという物質が含まれています。この大豆サボニンには、中性脂肪の吸収を抑えながら代謝を促進する効果があります。
脂肪は消化・吸収に時間やエネルギーを要する栄養素であるので、これを抑えながら代謝を促進できるから納豆は消化がいい食べ物といわれているのでしょう。中性脂肪の吸収を抑えてくれるこの効果があることから納豆は生活習慣病やダイエットにも適している食べ物とされているのです。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由⑨ねばねばが胃を守ってくれる
9つ目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、納豆のねばねばが胃を守ってくれるからです。納豆のねばねばの原因である物質はムチンと言います。このムチンは、人の胃粘膜を保護している物質でもあるため、納豆に含まれるムチンを摂取することで胃粘膜を保護してくれる効果があるのです。
このムチンによって胃粘膜が保護されることで、胃を酸から守ることができるため胃の働きを正常に整えて消化吸収しやすくしてくれるのですね。胃が弱っていると感じた時に納豆を食べるといいのはこの効果があるからです。
納豆が消化にいい食べ物と言われる理由⑩毎日食べるとより効果を期待できる
10個目の納豆が消化がいい食べ物と言われる理由は、毎日食べるとより効果を期待できる側面があるからです。納豆に含まれる消化酵素の1つである納豆キナーゼの効果は納豆を摂取してから8時間ほど継続するといわれており、持続的に効果を得たいのであれば毎日摂取することが有効だとされています。
例えば、夕食を食べすぎて翌朝の胃もたれが心配という時には寝る前に納豆を食べることによって、身体が寝ている間に納豆の酵素によって食べたもの消化にかかる時間を早めてくれます。納豆は毎日できれば夜に摂取することで消化の効率を良くしてくれるのです。
納豆と消化にいい食べ物の食べ合わせ方は?
納豆と消化にいい食べ物の食べ合わせ方①納豆と山芋
1つ目の納豆と消化にいい食べ物の食べ合わせ方は、納豆と山芋の組み合わせです。山芋には、納豆と同様に消化を助ける酵素が含まれています。代表的なものは、ジアスターゼやアミラーゼです。この納豆と山芋の食べ合わせは、酵素を豊富に摂取することができるので、消化にいいといわれています。
納豆と消化にいい食べ物の食べ合わせ方②納豆とヨーグルト
2つ目の納豆と消化のいい食べ物の食べ合わせ方は、納豆とヨーグルトです。ヨーグルトも納豆と同じ発酵食品ですよね。この納豆とヨーグルトを混ぜ合わせた納豆ヨーグルトは、納豆に含まれる消化酵素に加えてヨーグルトに含まれる乳酸菌によって腸内環境を整える効果があるためおすすめの食べ合わせと言えるでしょう。
納豆と消化にいい食べ物の食べ合わせ方③納豆とチーズ
3つ目の納豆と消化のいい食べ物の食べ合わせ方は、納豆とチーズです。チーズも納豆と同じ発酵食品です。チーズにはビタミンAが豊富に含まれています。チーズのビタミンAは粘膜を保護したり抗酸化作用があります。また、ビタミン類には酵素の働きを助けますので、チーズと納豆の食べ合わせがいいといえるでしょう。