◆心と体を健康にする“賢いおやつの食べ方”

――そういえば、仕事の合間にチョコレートを食べたり、紅茶を飲んだりするとリラックスできる気がします。本当にストレスケアに効果抜群! 間食するならムードフードがおススメですね。

お茶を飲んでリラックスする女性
「『おやつ』は気分転換や自分へのご褒美になりますし、コミュニケーションの促進、ストレス解消といった効果も期待できます。間食すると太る、糖尿病になりやすい、3食しっかり食べられなくなると心配される方もいますが、“賢いおやつの食べ方”をすれば問題ありません。

むしろ、1日の総カロリーが同じであれば、分食(1日3回ではなく、4回、5回など)の方が血糖値の急激な上昇が起こらず、メタボや2型糖尿病のリスク軽減が期待できます」

――なるほど!さっそく間食としてムードフードをどんどん取り入れようと思います。

「ただ、1回のおやつは200kcalを超えないようにすること。砂糖や脂肪・塩分の少なめなものを選ぶ。その上で、美味しく楽しいものとなれば、おやつによる効果が発揮されます」

キャンドルとチョコレート
私たち日本人にはやや驚きですが、寝る前にチョコレートを食べるのも良いそうです。矢澤先生によると、「カカオポリフェノールの効果で精神の安定が得られ、睡眠の質を改善してくれる」のだとか。

海外では“ナイトチョコレート”という習慣もあって、ラグジュアリーホテルなどでは、ベッドサイドにチョコレートを置くサービスもあるようです。就寝前のリラクゼーションとしてぜひ参考にしたいものです。

ムードフードを毎日の生活に賢く取り入れて、ストレス社会を乗り切りましょう!

※マイボイスコム株式会社によるストレスに関するインターネット調査

【調査方法】インターネット調査

【調査対象】MyVoiceのアンケートモニター

【調査時期】2022年7月1日~7月5日

【回答者数】9,936名

【矢澤 一良 先生】

早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門(部門長)。湘南予防医科学研究所所長。日本機能性食品医用学会理事。NPO法人健康食品フォーラム理事。1972年京都大学工学部工業化学科卒業。株式会社ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生体研究室勤務。その後、(財)相模中央化学研究所に入所、東京大学より農学博士号を授与される。2000年湘南予防医科学研究所設立、2002年4月東京水産大学大学院(現東京海洋大学大学院)水産学研究科ヘルスフード科学(中島董一郎記念)寄附講座客員教授、その後東京海洋大学「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究」プロジェクト特任教授を経て、2014年4月より早稲田大学ナノ理工研究機構規範科学総合研究所ヘルスフード科学部研究院教授、2019年早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構、部門長。予防医学、ヘルスフード科学、脂質栄養学、海洋微生物学、食品薬理学を専門とする

<文/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】

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