◆「ムードフード」は身近な食材でOK

メンタルヘルスの強い味方といわれている「ムードフード」ですが、具体的には何を食べればよいのでしょうか? 矢澤先生に教えていただきました!

高カカオチョコレート(カカオポリフェノール)

チョコレートとカカオ

「チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、活性酸素を抑える働きがあります。そのため、ストレスの改善といったこころの健康に加え、血圧低下、HDL(善玉)コレステロールの増加、BDNF(脳由来神経栄養因子)の上昇といった身体への効果も報告されています。

特におすすめなのは、高カカオチョコレート(カカオ分70%以上含有)で、1日合計25gを数回に分けて食べることが推奨されています」

紅茶(テアフラビン)

ホット紅茶
「紅茶は、テアフラビンというポリフェノールの一種を含み、チョコレート同様、活性酸素を抑える働きがあります。自律神経バランスを整え、ストレスを改善し、ウイルス感染予防の効果も確認されています」

バナナ(GABA)

バナナ
「バナナは、ビタミンB群や食物繊維、カリウム、マグネシウムといったミネラルなど、健康に役立つ豊富な栄養素を含んでいます。なかでもGABAは、精神安定作用によるストレスの緩和、睡眠誘導作用、高めの血圧の降下や便通促進作用があることが臨床試験で実証されています」

その他、脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにするDHAを豊富に含むマグロの中トロ、活性酸素を抑える大豆イソフラボンを多く含む豆乳も「ムードフード」だそうです。