◆「夜の時間に少しでも手があく」という、最高のメリット
BISARAには、温度調節機能があり、高温風と冷風を自動的に交互に出すモード設定があります。私が自分の髪に使う分には、この機能は不要と思っていたのですが、娘に使うとなると、かなり便利ということに気づきました。
タオルドライが終わって、ヘアオイルを少しつけてあげた後は、BISARAの前に座らせ、ドライヤーと娘の髪との距離や角度を調節しておくだけでOK! ある程度まで乾かすことができます。
その間私は、息子のお世話をするなど、「次のタスク」へ移行することができます。この感動たるや! 夜の忙しい時間帯に、少しだけでも手があくということは、自分のドライヤー時間の短縮よりも何倍も嬉しいメリットだったのです。
娘は、写真ではソファに座らせていますが、今はテーブルの椅子に座らせてその後ろにBISARAを置いて使っています。使っている間、塗り絵をしたりお手紙を書いたりでご機嫌も良好。なんなら「これは私のためのドライヤー」と思っているようで、少し自慢げだったりもします。
もちろん最初の導入時には、子どもたちに対して、風口を触らないとか、頭を近づけないようにと、注意が必要でした。
このドライヤーでは耳から前の髪はしっかり乾かせないので、ある程度時間がたったら私が戻って仕上げをする、という流れでここしばらく使っていますが、娘の髪の状態は良好です。
◆スペースはとるけど、頼りになる!
今回ご紹介するにあたって、夫にも意見を聞いてみましたが、やはり子どもから手を離せるという意味でかなりのメリットを感じているようです。
床置き型なので、家の中でのスペースはとります。しかし、白を基調としたシンプルデザインなので、インテリアをそこまで乱すこともありません。風の音も、個人的には普通といった感想です。子どものお世話時間を短縮できるという意味で、我が家ではここ5年の間に買ってよかった家電ナンバー3に入ります。
ただ、残念なのが、先述のとおり、最大風量が少し物足りないところ。あとは、私が買ったものだけかもしれませんが、接続部の接触が悪いようでたまに調子が悪くなるところがあります。
修理に出せば直るのかもしれませんが、大きいのでちょっと面倒で……。調子が戻らなくて使えないときは、まぁまぁショックを受けるので、それはそれでかなり頼っている証拠と言えますね。
このように、我が家では主に娘用に使っているわけですが、大人が使っても同様に時短になるというメリットはあると思います。
美髪を最優先した乾かし方をするという意味では、これ単体ですべての役割をこなすことはできませんが、「ある程度乾くまでは、機械にお任せできる」という部分のみに期待して使うなら、喜ばれるドライヤーなのではないかと思います。
<文・撮影/毛髪診断士 元井里奈>
【元井里奈】
東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」