『ザ・ノンフィクション』甘酸っぱくない訳アリ依頼も「ラブレターを書く人 ~愛を伝えたい人々と代筆屋~」
写真ACより

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月11日は「ラブレターを書く人 ~愛を伝えたい人々と代筆屋~」というテーマで放送された。

『ザ・ノンフィクション』あらすじ

 IT企業の取締役である小林慎太郎はラブレターの代筆を副業にしている。8年前から代筆を始め、これまで綴ったラブレターは160通以上。ただ、当初、小林が想定していたような甘酸っぱい依頼はほとんどなく、「訳アリ」な依頼が多い。料金は1通1万円。事前に対面の打ち合わせをしたり、文面ができたあとも対面で確認を取ったりと、かなり手間がかかっているようだ。

 番組では小林に代筆依頼をした2人の男性を紹介していた。1人目の依頼者は45歳の寺木。手紙を送りたいのは、推しの地下アイドル・ヒカリ(仮名)だ。寺木は半年前から“推し活”をしており、ヒカリとのツーショット写真をチェキ帳に大事に保管している。週に3回以上ライブ会場へ足しげく通っていたのだが、ヒカリの所属しているアイドルグループが解散することになり、最後のコンサートの場で渡す手紙を小林に依頼した。

 小林は寺木の誘いでヒカリのライブ会場にも足を運び、ラブレターを渡す相手に会い代筆し始めた。手紙にはヒカリへの感謝と、よかったら食事を一緒にしたい、としたためられていた。その後、これまでヒカリからの返事はないというが、区切りをつけられた寺木はすっきりとした様子だった。

 思いを込めたラブレターを代筆している小林だが、一方で家庭では寡黙なようだ。妻は小林から手紙をもらったことは付き合う前にあったきりだそうで、結婚も3年の交際を経て、妻から「結婚するか別れるか」と言い寄られた末だったという。