◆持ちやすさ・握りやすさは?

 4つ目は、持ちやすさ、握りやすさです。シャンプーがついた状態で持ちますので、すべりやすい状態で使います。持ち手に工夫があるものを選ぶと、使うときのプチストレスを防げるでしょう。

 最後は、素材です。これは効率や気持ち良さとは関係のない話になりますが、多くの方が、シャンプーブラシは浴室に置くことになると思いますので、雑菌が繁殖しづらいものを選ぶと安心です。例えばシリコン製のものなど、乾きやすく、繋ぎ目などのないものを選ぶと、より良いですね。

 すでにお察しと思いますが、実際に頭にあててみないとわからないポイントが多いため、通販はもちろん、店頭で入手する場合にも購入前の判断が難しいのが難点です。

 店頭で、頭にあててみようと思うかもしれませんが、お店側から衛生上の理由でお断りされる可能性もありますし、何より、不特定多数の頭皮にあてられた可能性のあるブラシは、ご自分の頭にはあてないほうがよいと思います。手の甲や腕にあててみるくらいがオススメです。

◆選び方と同じくらい「使い方」も大事

毛先の長さや先端の細さが自分にあっているものを (1)
毛先の長さや先端の細さも、自分にあっているものを!
 5つのポイントをご紹介しましたが、重要度の高いものから順にお伝えしています。すべてを満たしていることが絶対!というわけではありませんので、1番と2番くらいはOKと思えるものを選んでみてください。

 そして、以前の記事で解説しましたが、選び方と同じくらい「使い方」も大事です。

 ちなみに我が家の男性陣は髪が短いのでそこまでシャンプーブラシの必要性を感じないのですが、私の影響で頭髪への意識が高くなってしまった主人(髪の量、硬さ、ともに普通)は、たまに娘のものを使って念入りな頭皮ケアをしているようです。3歳の息子には使っていません。

<文/毛髪診断士 元井里奈>

【元井里奈】

東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」