度重なる『スッキリ!』の不祥事を受け、吉本関係者は、「“闇営業問題”を取り扱って以降、日テレでは、プロデューサー以下、スタッフが大幅に削減された。残された社員は下請けに丸投げ状態で、その結果、1度ならずとも2度もBPOに審議入りした。打ち切りも当然でしょう」と冷ややかだ。

「そもそも、年間2億円以上とも言われる加藤の高額ギャラは、吉本の大崎洋会長が直接、日テレの担当者に掛け合って決めたものです。それだけに、吉本を裏切った加藤は、闇営業問題の収束と共に降板すべきだった。続けたことで、番組は2度もBPO入りし、吉本の日テレへの不信感を増幅させたんです」(前同)

 その影響は日テレ内の他番組にも波及しているという。

「その最たるものが、大晦日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 』でしょう」(前同)

 2006年から15年にわたり大晦日に放送されてきた日テレ大晦日大晦日恒例特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 笑ってはいけないシリーズ』。

 21年に休止が発表されて以降、視聴者から復活を求める声が絶えないが、今年の放送も見送られた。

「20年に休止した際は、“BPOの審議入りが取り沙汰されたからではないか”とも言われましたが、真相は渡部建の復帰情報や、台本がリークされたためでした。ダウンタウンの松本人志は、それまでも『ガキの使い』の情報がリークされたことがあるとして、日テレに不信感を持っていたうえ、以前から『スッキリ!』の報道姿勢に疑問を抱いていたそうで、吉本は松本の意向を尊重して、休止を決めたそうです」(お笑いライター)

 一方、吉本は今年3月末から、地方創生をコンセプトに地域の魅力を伝える『BSよしもと』をスタート。全国で活動する“住みます芸人“を中心に、地元愛溢れる情報やその土地ならではのニュースを伝えるワイドショーを放送している。 「BSよしもとのワイドショーは、『スッキリ!』へのアンチテーゼに思えます」(制作会社スタッフ)

 日テレの今後の情報番組の在り方が問われるかもしれない『スッキリ!』の打ち切り。

 と同時に、闇営業問題で“加藤の乱”とおだてられた加藤の求心力も低下するだろう。これを機に、加藤がテレビ界から煙たがられ出すのは時間の問題かもしれない。

(文=本多 圭)


提供・日刊サイゾー

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