お正月になると年神様がいらっしゃるので、祀り方に悩む方も多いのではないでしょうか?そもそも歳神様・大年神とはどのような神様なのか、神棚はどうすれば良いのか喪ご紹介します。鏡餅などのお正月飾りも歳神様に関係があるのでチェックしておきましょう。
年神様とは?
年神様・大年神とは神道の神様のこと
年神様・大年神とは神道の神様のことです。いくつかの説があるのですが、穀物の神様という説が有名です。年神様・大年神の「とし」とは稲が語源となっています。特に日本は農作が生活の支えにもなっていますから五穀豊穣を司る年神様は大切な存在だったのです。また、大年神は古事記で素戔嗚尊の子と記されています。
そして、具体的にいつ年神様・歳神様が来るのかというとお正月の初日の出と呼ばれる朝日が上るタイミングです。多くの人がご来光を出を拝むような映像をテレビで見たことがある方も多いでしょう。これは日の出とともに年神様・大年神が降りてきてくださると信じられているからです。
年神様はご先祖様という説もある
また、年神様とはご先祖様という説もあります。農作物の実りをもたらしてくれているのは神様だと信じられており、その神様はご先祖様なのだという考え方です。お正月はご先祖様も含め、家族で新年を迎えるという大切な行事なのです。
年神様の神棚の飾り方や祀り方は?
年神様の神棚の飾り方や祀り方①きれいにしてから年神棚を用意する
年神様を祀るために、神棚を用意しなければなりません。その年の恵方に向けた年神棚を作るのが正しい飾り方や祀り方です。もちろん、家をしっかりきれいにして、歳神様をお迎えする準備をしなければなりません。年末の大掃除はただの掃除ではなく、年神様を迎えるための準備だったのです。
12月13日はすす払いとされており、家中のほこりを払う掃除を行う日とされていました。今では13日にこだわることは少なくなっているようです。歳神様をお迎えするための大切な掃除ですから、年末の掃除には力を入れてみましょう。
年神様の神棚の飾り方や祀り方②神棚がない場合は高い場所に飾る
年神様の神棚の飾り方や祀り方を知っても年神棚を作れないないという家庭も多いでしょう。年神棚は低い位置ではなく高い位置に作るので、スペースがないという方もいるかもしれません。そのような場合は床の間や神棚に祀るのがおすすめの飾り方・祀り方です。神棚には御札を祀ったり、お供え物をしてください。
歳神様と正月の関係とは?
お正月の飾りの門松にはお迎えの意味がある
歳神様はお正月になるとそれぞれの家に訪れ、幸せをもたらしてくれるそうです。お正月の飾りにはそんな歳神様をお迎えする意味があるのです。特に門松は門の前に置いて家の場所を知らせることで、歳神様への目印にしています。門松は2つで1対になっており、向かって左側が雄松、左側が雌松と呼ばれます。
雄松には赤南天や紅梅、雌松には白南天や白梅が飾られており、それぞれ違いがあります。覚えていればしっかり見分けることができるでしょう。また、竹の長さによって出飾りと迎え飾りという違いもあります。出飾りは3本ある竹のうち、2番目に高い竹は外側にある門松です。
独り立ちしてほしい娘や息子がいる家庭や病人が回復するようにという願いが込められています。対して、迎え飾りというのは長い竹と短い竹が外側にある門松です。商売繁盛を願おうお店や、子どもがほしい家庭に飾られます。門松1つとってもいろいろな違いがあることが分かります。
正月飾りは旧暦の小正月にお焚き上げをする
年神様のお迎えのためのお正月飾りはいつまでも出しておくものではありません。鏡餅以外は松の内が明ける1月7日に片付けをします。松の内は本来15日の小正月までだったのですが、日付が変わりその影響で地域によってばらつきがあります。
関東などでは1月7日までとされていますが、大阪などでは15日まで飾りを出すそうです。片付けたお正月の飾りは1月15日頃に行われるどんど焼き・お焚き上げで燃やします。旧暦の小正月とは1月15日のことで、現在でもその日を小正月としてどんど焼きを行う地域もあるようです。