「各社によって多少の前後はありますが、新聞は一面~総合~経済~国際~スポーツ~地域~社会の順で記事が並んでおり、読者もその流れに慣れている。テレビ欄ひとつを取っても各社ごとに思想があり、ほとんどの新聞は最終面ですが、日経は中面ですし、東京新聞は抜き取れるように真ん中に入れています。
読者がどのページを読んだのかを、我々の業界では『面別接触率』と言いますが、テレビ欄は一面や社会面と並ぶ接触率が高いページ。そこを売ったということは、購読者のニーズより広告収入を選んだということになります」(新聞関係者)
広告を含めて編集権は新聞側にあり、「イヤなら読むな」と言われればそれまでだが、一月あたり4千数百円の購読料を払っている読者が「バカにされた」と感じても不思議はない。
新聞社は給与が高いことで知られ、就職人気ランキングでもいまだに上位だが、内情は火の車だ。
「今年の秋、新聞業界に衝撃が走ったのが、朝日新聞の部数が400万部を割ったというニュースです。かつて新聞は、全世帯が最低1部は取るのが当たり前で、朝日は800万部、読売は1000万部と言われていましたが、およそ10年で朝日の部数は半減。ライバルの読売も600万部台半ばまで落ち込んでいます。とりわけ朝日の減少ペースは凄まじく、この1年で15%近く減りました。
朝日は人件費を絞るべく何度も早期退職を募っていますが、9月から11月にかけて行った募集は応募が少なかったようで、40代の記者は『“まもなく(早期退職の)締め切りです”という社内メールが何度も来た』と話していました。これだけ部数が減っても、40代なら年収は軽く1000万円を超えるんですから、そう簡単に辞めませんよ」(フリージャーナリスト)
テレビ欄も売ってしまったら、次は一面か?
提供・日刊サイゾー
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