『THE W』が年末の開催である背景には、日本テレビの思惑もあるという。

「テレビ朝日系が『M-1』、TBS系が『キングオブコント』、フジテレビ系が『R−1グランプリ』とライバル局が賞レースを持っているなか、日本テレビにはなく、お笑い界への影響力が低かったわけです。そこで、『世界の果てまでイッテQ!』での女性芸人たちの活躍を受けて、『THE W』が新設されたという流れです。

日本テレビとしては、それこそ“M-1を食う”くらいのつもりで『THE W』を立ち上げたのでしょうが、さすがにそれは無理。また、『イッテQ!』については、女性芸人に体を張らせることがメインとなっているほか、多少悪意のあるイジリの要素もあり、女性芸人を軽んじているのではないかという指摘もある。そういった流れを汲んでいるということで、本当に女性芸人のための大会になっているのかどうか、という問題もあります」(同)

 とはいえ、出場している女性芸人たちのネタは大会を追うごとにレベルアップしている『THE W』。オダウエダが優勝した2021年大会は“全組が面白かった”などと評されている。

「ネタが面白いからこそ、『M-1』の影に隠れてしまうのがもったいない。本当に女性芸人のためを思うなら、開催時期変更を軸としたテコ入れが必要でしょうね」(同)

 そんな『THE W』の決勝戦は12月10日に放送される。ネタに磨きをかけた女性芸人たちはどんな闘いを見せてくれるのか?


提供・日刊サイゾー

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