そして11月20日からは『invert 城塚翡翠 倒叙集』と新たなスタートを切り、犯人が最初に明らかにされる「倒叙」モノの推理ドラマへとシフトしたのだが……。

「11月20日に『invert』の第1話が放送されたのですが、翌週27日はいきなり特別編となり、『霊媒探偵・城塚翡翠』における伏線について振り返り、説明する回となりました。新撮映像はあったものの、ほとんど『霊媒探偵・城塚翡翠』の総集編といった内容。『invert』でドラマのノリもがらりと変わったタイミングでのこの“総集編”放送に水を差された思いの視聴者も多かったようで、『なんでinvertの1話やった後、これやるの? 衝撃を受けた5話での、せっかくの清原果耶の見事な長台詞が台無しにされたような気がした』『ただの総集編にしか見えんかった。半分寝落ちしてた』『ほぼこないだの最終回リピート回。なんで今日これ?』『ドラマとしては面白いけど、なんでこんな変な構成?』など、特別編の放送タイミングに疑問や不満の声が多く上がったんです」(テレビ誌記者)

 中には「撮影間に合わなかったのかな」「トラブルで撮影が押した?」といった声も出ている。

「実は『週刊女性』12月6日号(主婦と生活社)で“原作者トラブル”が報じられていたんです。当初は『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『マイファミリー』(ともにTBS系)などのヒットで知られる黒岩勉氏が脚本を担当する予定だったものの、原作者から『さんざん口出し』があったため、黒岩氏が降板してしまったと伝えています。実際、原作者の相沢氏は脚本協力としてクレジットされていますが、『霊媒探偵・城塚翡翠』について相沢氏は『四話、脚本をまるっと書かせて頂きました。オリジナル要素を含んだ展開ですが、僕のせいです!』とツイートしており、第4話は脚本として名前を連ねていますし、『最終話、ほぼ二人芝居で舞台のような脚本(僕のせい)』とも言及しています」(芸能記者)

 相沢氏は「週刊女性」の報道に猛反論しているようだが、何らかのトラブルがあったことは匂わせているという。

「相沢氏は『ミステリの場合、ロジックの不備や不成立に気付いたら指摘するのは当たり前のことです』『最低限、ストーリーが成立するように頑張っているだけですので……』『ファンの皆さんをガッカリさせたくなくて、本当にそこを大事にして頑張っておりますので……』『キャストさんたちのためにも、寝ないで頑張り続けましたので……』『小説を書く時間も眠る時間も持てずに、必死にリカバリーに走り、どうにかこうにかしてきたのに、最終的に悪者扱いされて汚名を着せられるの本当に報われない』などと連投ツイート。実際、放送前にも脚本協力として関わっている理由について『あまりにも複雑なことをしているため、脚本に本格ミステリ的な視点がないと矛盾が多く発生しますし、使われている理論がそのままだと適用できない恐れがあるため』と説明していましたし、本人の言うように、あくまで“作品を守るため”に指摘しなければならないことがいろいろとあったのでしょう。

 ただ、『これは一般論ですが、約束を破られたら、普通の人は距離を取りますからね……』といった意味深なツイートもあり、制作サイドが何らかの不義理をしたようにも読めます。このあたりが脚本の件と関わっているのでは」(同)