「『引退TV』ではデリケートな部分にも触れつつ、本音を明かしていく内容でしたが、『チャンスの時間』は完全なるイジられ役となり、千鳥の手腕もあって、ストレートな“お笑い”となっています。『ノブと渡部で撮って載せる写真のハッシュタグは何?』という問いには、絶妙な間の後に『#新旧テレビスター』と回答。大喜利力も見せつけ、まさに芸人としての渡部さんが復活した瞬間といえるでしょう」(同)

 今回、渡部の本格復帰の場となったのが、いずれもABEMAの番組だったということで、地上波バラエティーの不甲斐なさを指摘する声も少なくない。

「たしかに地上波よりもABEMAのほうが自由度が高く、スポンサー受けの悪い渡部さんでも起用しやすいという事情があるのはわかります。

 でも、今回の『引退TV』も『チャンスの時間』も、決して過度に“攻めた”内容というわけではなかった。ただ“渡部さんが出ている”というだけで、内容自体は地上波でやっていても、なんらおかしくはないものでした。深夜帯のバラエティーであれば問題なく渡部さんを出せたはずなのに、それができなかった地上波は、守りに入りすぎた感があります」(同)

 渡部については、2020年12月31日放送の日本テレビ系『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』の収録に参加したというが、出演情報が事前に報じられた結果、お蔵入りになっている。

「渡部さん『行列のできる法律相談所』のレギュラーだったこともあり、日テレとの関係性が強く、“復帰するなら日テレで”という流れがあった。しかし、『笑ってはいけない』での復帰が潰れたことで、活動再開のタイミングをつかめなくなってしまったのは事実でしょう。日テレとのつながりに配慮して、ほかの局が“本格復帰第1弾”を狙わなかった、という側面もあるかもしれません」(制作会社スタッフ)

 ちなみに、『引退TV』の総合演出・プロデューサーを務めるのは、有田が出演する『全力!脱力タイムズ』や『千鳥のクセがすごいネタGP』を手掛ける、フジテレビの名城ラリータ氏だ。

「渡部さんが今後『脱力タイムズ』や『クセすご』に出てくる可能性はかなり高いでしょう。そこでどういった姿が見られるかで、“地上波バラティー”の現在地が明らかになると思います。相当攻めた内容にしないと、“復帰第1弾”をABEMAに明け渡したビハインドを挽回できません」(同)

 バラエティーに本格復帰した渡部がどのように料理されるのか──。今後の地上波バラエティーを占う意味でも、渡部建は重要な存在となりそうだ。


提供・日刊サイゾー

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