しかし、さまざまなスタイルの漫才が多くなったからこその難しさもある。

「現在のM-1グランプリは“競技化”が進んでいて、いかにして4分間でネタのクオリティーと、本人たちのキャラクター、そして発想の豊かさを見せるか、という点にスポットが当てられています。ただ、今年のファイナリストのメンツを見ると、それぞれの個性が強すぎて、“競技”として比較するのがこれまで以上に難しくなっているんですよね。もちろん、そういったネタを、“好み”ではなく真っ当に評価するのが審査員の仕事ですが、今回はさすがに大変すぎます」(同)

 ピン芸人であること以外に、ネタのスタイルに制限がない『R-1グランプリ』では、あまりにもタイプの違う芸人が決勝戦に進出するため、審査にブレが出るケースが多いと指摘されている。その結果、出番が遅い芸人が有利になったり、インパクト重視の“キャラ芸人”ばかりが優勝したり……といった傾向もある。

「今年のM-1は、まさにR-1のような“なんでもアリ”な空気が漂いそう。それが現在の漫才のスタイルなので、否定すべきではなく、それをいかにして正当に審査するかを考えなくてはならないと思います。今年の審査員は、ネタを事前にしっかりと予習し、ある程度シミュレーションをしておく必要があると思います。今年は審査員にとっても、これまで以上のプレッシャーがかかっているでしょう」(同)

 芸人たちの人生を一瞬で変えてしまうほどの影響力があるM-1グランプリ。重責を担う審査員たちにも注目だ。


提供・日刊サイゾー

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