第6話では、黒崎家崩壊にひまわり銀行が関わっていることが判明。ほかにも敵がいると匂わせた御木本の言葉が引っかかり、黒崎家が破産するまえので経緯を調べなおした黒崎は、黒崎の父親が不自然な借り換えをしていたことに気づく。年金利5%のひまわり銀行から3000万円を借りていた黒崎の父親は、なぜか5カ月後に年金利15%もあるひばりファイナンスから3000万円を借りて、ひまわり銀行への借金を相殺していたのだ。調べていくうちに、6年ほど前にひまわり銀行の一部の銀行員が導入詐欺を行っていたらしいという噂を知る。顧客の不良債権を回収するために、金融機関が子会社などに融資させて処理する違法な手口だ。ひばりファイナンスはひまわり銀行の100%子会社であり、黒崎の父親はどうやらこの導入詐欺によって破産にまで追い込まれたようだ。

 そして、黒崎の父親がひばりファイナンスに借り換えたときの担当者が宝条であることが明らかになる。宝条が柏木のもとに通っていたことを目撃したことのある黒崎は、宝条が真の「家族の敵(かたき)」ではないかとにらむのだった。

 ドラマも折り返しを迎え、黒崎の復讐の相手に宝条が加わることになったが、宝条が“ラスボス”なのかというと、まだはっきりしない。そもそも御木本が黒崎の父親をだました企業セミナー詐欺の「設計図」を考案したのは、桂木なのだ。そして「私は一生、桂木さんを裏切りませんから」という宝条もまた、桂木とつながっている。桂木がラスボスである可能性は捨てきれないだろう。

 その桂木との関係性も揺らぎつつある。桂木に、自分を操ろうとするなと怒り、「あんたの言いなりにならない」と宣言する黒崎だったが、当の桂木は「好きにすればいい」とどこ吹く風で、「最初から全部、お前が選んだ道だ。御木本のこともな」と突き放す。黒崎が、御木本が自死を選択した瞬間を思わず思い出してしまうと、「何を動揺してる? 望みどおりの結末だろ?」と言い放つ桂木。睨み返す黒崎。この“父子”は最後、対決することになるのか、それとも……。