「2020年のベストナイン投票では、巨人の吉川大幾とモタに票が投じられましたが、2人はほとんど試合に出ておらず、この年限りで戦力外となりました。2017年の新人王投票では、1位の京田陽太(中日)が圧倒的1位でしたが、モメたのが2位。ローテーションを守って10勝を上げた濱口遥大(DeNA)が27票だったのに対し、.237で7本塁打の大山悠輔(阪神)に49票が入り、“組織票ではないか”と騒動に。
毎年のようにおかしな票が入る状況は、ファンのみならず現場の人間も不信感を抱いており、元巨人の上原浩治はYouTubeで『記者投票は、もう名前とか出すべき』と提言。元ロッテの里崎智也は著書の中で、『得票率1%以下の選手に投票した場合は1年間の資格停止』と、厳しい言葉で自省を促しています」(前出・野球ライター)
記者投票の有資格者は「新聞社、通信社、放送局に属し5年以上の取材歴を持つ者」。“見るプロ”であるはずの記者が、なぜこんなトンチンカンな票を投じるのか?
「まず、考えられる理由のひとつは、自分が担当している球団の選手に入れるものです。『どうせ賞を取るのは○○だから、△△に1票入れてやろう』というのはありがちなパターン。また、もともと野球に思い入れがなく、自分の担当しているチームのこと以外は何も知らないので、担当球団の選手に入れる記者もいます。
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