新型コロナウイルス感染症が拡大したと同時に、免疫力という言葉もよく耳にするようになりました。「私たちには危険な細菌やウイルスから身を守ってくれる『免疫』という仕組みが備わっている」と語るのは、『慈恵医大病院の食べる「免疫力」』。免疫力を高める腸活レシピ集です。
免疫力を高めるのになぜ腸活が必要なの? と思った方もいるかもしれません。実は「免疫細胞の約70%が集まっているのが腸」。つまり、腸内細菌のバランスを整えれば、免疫細胞が活動しやすくなるのです。
◆身近な材料で腸活をサポート
腸内環境を整えるには、善玉菌を増やすのが先決。善玉菌を増やす食品として、納豆やヨーグルトなどの発酵食品が有名ですが、本書が薦めるのはもち麦と味噌。ふたつの食材の魅力を徹底解剖していきましょう。
まず、もち麦。もち麦の特徴は「βグルカンという水溶性食物繊維が多く含まれている」点。Βグルカンは免疫力を高め、抗がん作用もあるといいます。さらに糖質の吸収を抑え、コレステロールを排出する力もあるのだとか。
もち麦の相棒が味噌。日本人には馴染み深い味噌ですが、「ポテンシャルの高さはピカイチ!」と本書が推しまくるほど優秀な食材なのです。含まれる健康成分は、「乳酸菌・大豆たんぱく質・イソフラボン・リノール酸・食物繊維・サポニン・レシチン・鉄」の8種類。
もち麦+味噌汁で、手っ取り早く最強メニューができてしまうのです。