「象徴的だったのが、日テレとLDHで立ち上げた会社による人気シリーズの最新映画『HiGH&LOW THE WORST X』で、BE:FIRSTのRYOKIと、NCT UのYUTAをキャスティングしたこと。映画に出演しているTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルとのコラボ曲まで発表し、見事に化学反応が起きて大きく盛り上がり、双方のファンが増えるWIN-WINの結果に。“ジャニーズ以外のボーイズグループによる共闘”のひとつの成功例となったわけです。

 特にNCT Uが所属するSMエンターテインメントは、かつて嵐の作品の韓国での販売を請け負うなどジャニーズと距離を縮めた歴史があり、加えてLDHはジャニーズとの本格共演の機会をずっと望んでいたものの、これまでまったく実現しなかったことを考えると、このコラボは実に興味深い動きでした。LDHの上層部とも交流があり、LDHの経営やプロデュース方法に触発されていたとされる滝沢秀明氏がジャニーズを去ってしまいましたし、“ジャニーズ一強”が崩れつつあるのを感じているのかもしれません。2023年のLDHは、国宝級イケメンが2人も所属するTHE RAMPAGEを猛プッシュするとも聞いています」(同)

 そもそも、ジャニーズの“鎖国気質”には外部の事務所だけでなく、当の所属タレントも辟易気味だという話もあるという。

「ジャニーズはここ1~2年で個人やグループのSNSを一気に解禁していってますが、ひとつ大きな暗黙のルールがあって、それは、フォローしていいのは基本的にジャニーズ事務所内、もしくは関係者・企業のみで、他事務所のタレントの名前すら出してはいけないというものです。実際にKing & Princeのインスタライブ中、映画で平野紫耀と共演し、また髙橋海斗と仲がいい俳優・歌手の佐野勇斗(M!LK)がコメントしたのですが、髙橋が気づいた様子を見せたものの、言及できないためか、どういう対応をしていいものか戸惑う場面があったことも。こうしたことからジャニーズタレントは“裏アカ”も多いんですけどね(苦笑)。また、TBSの音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』はTVer配信にも力を入れていますが、ジャニーズ所属アーティストは配信の許可が出ず、軒並み除外しなければならない状態。SNSですらガチガチに縛るという完全なる我が道を行くジャニーズ事務所を後目に、ネットや映画を中心に“非ジャニーズ”の連帯は今後どんどん強まっていくかもしれませんよ」(芸能事務所関係者)

 芸能界の転換期になると期待したい。


提供・日刊サイゾー

【こちらの記事も読まれています】
積立NISAを始めるタイミングは2022年がベスト!? 今すぐスタートしたい理由
ダウンタウン、コンビ揃って今もバラエティ番組でトップの訳
幸せな老後を夢見ていた夫婦が、老後破産まっしぐらになった3つの理由
ビジネス広告にもエモ字が激増! 感情揺さぶるオンラインセミナーの誘惑
トイレが詰まった…絶対やってはいけないNG行為5選