◆母に気を取られ、観光どころではなく…
足は多少痛いけれど歩けるというので、できるだけ無理のないコースで観光することにしためぐみさん。車で来たので負担がなく、それは不幸中の幸いだったそう。
腫れた足を気遣って、駐車場からほとんど歩かずにすむ大涌谷や、芦ノ湖で観光船に乗ったりと、歩くのに負担にならない観光をしました。それでも最初のインパクトが大きすぎて、みゆきさんは母がまた何かやらかすのでは?と気が気ではなかったそうです。
「あのホテルのロビーでさえ転ぶのだから、目を離してはいけないと思い、ずっと警戒していました。興味がある場所では身を乗り出すので、硫黄が湧き出る大涌谷でも、覗きこんで落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしました。階段がある場所はすべて『足元に気を付けて!』と言い、お土産屋さんでトイレに行くときも『絶対にここを動かないでね!』と念押ししていました」
◆息子よりも手がかかる母、中身は“三歳児”
気になるものに突進してしまう癖のある母を見ていて、みゆきさんはふと、自分の子どもよりも手がかかる、と気づいてしまったそうです。
「自分の息子は怖がりだったので、小さい頃でもわたしから離れることはなく、危ないこともしなかったので安心でした。どちらかというと、いまの母のほうが3歳児みたいで、危なっかしいです。やんちゃな子を育てているママさんは大変そうだな、と当時思っていましたが、今になってその気持ちが分かります(苦笑)」
無事に帰宅して、母の家に送り届けたあとは、気が抜けてグッタリでしが、母は喜んでくれたので、よい親孝行ができたけれど、いろいろ思うところがあるというみゆきさん。