ライフプランを作ることから始める
家を安心して購入するために必要なのが「ライフプラン」です。ライフプランは、大まかに次のような手順で決めていきます。
まず、理想の老後を送るために必要な貯蓄額をイメージします。つまり、人生におけるゴールを明確にするということです。
次に、住宅ローンの返済以外に必要な生活費や教育費も踏まえ、自分がイメージしている老後生活を送るために、十分なお金が残るかをシミュレーションしましょう。
仮に老後に十分な貯蓄が残らないのであれば、以下のようなことを考えながらライフプランを何度も作り直しましょう。
収入を増やす
住宅ローンの頭金を増やす
物件価格を落として再度検討する
もっとも納得のいくライフプランを見つけたら、家の購入に踏み切ります。
ライフプランを作成して家の購入を検討した方が、「将来、金利が下がるかも知れない」「住宅価格がいつか下がるかも知れない」などと期待して待ち続けるよりも、効率的と言えるでしょう。
老後を幸せに過ごすために
ライフプランを作った結果、理想の住まいをあきらめることになるかもしれません。しかし、大切なことは、ざっくりとした資金計画で家を購入してしまい、収入を得るための選択肢が限られる老後に、しわ寄せがいかないようにすることではないでしょうか?
もし自分でライフプランを作ることが難しければ、専門家の手を借りることも検討しましょう。
参照:独立行政法人 住宅金融支援機構 国際・調査部【住宅ローン利用予定者調査(2022年4月調査)】
文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
東証一部上場企業に入社後、保険業界に転身し、ファイナンシャル・プランナーとして活動を開始。個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。
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