ミレニアル世代にとっての最大の浪費は「銀行の金利や手数料」?
ミレニアル世代は衝動買いする傾向が強いが、それで後悔することも少ないという点が興味深い。衝動買いよりも、「銀行の金利や手数料」などを浪費と考えているようだ。デューク大学金融研究所コモン・センツ・ラボの調査によると、97%が「銀行の手数料がもったいない」と答えている。ほかには「毎日のコーヒー」「コンビニでの買い物」「飲み代」「外食」「デジタル購読」などが、過半数のミレニアル世代にとっては衝動買いより後悔する浪費のようだ。
衝動買い防止策その1――予算を決める
原因や金額、種類は異なれど、衝動買いや浪費がすべての世代に定着していることは疑う余地がない。どうすれば衝動買いを避けることができるのだろう。
サイエンティフィック・アメリカン誌は、人が衝動買いや浪費に走りやすいのは週末だと指摘している。そこで週の半ばに週末に使う予算を決めておき、週末はその予算内で過ごすようにする。予算を意識することで、お金を使う時に「本当に欲しいのか、必要なのか」と自分自身に問いかけ、無駄な出費を防ぐ効果が期待できる。
衝動買い防止策その2――冷却期間を置き、「本当に必要か」自分に問いかける
衝動買いする最大の理由として過半数が「今買っておかないと損する、後悔すると感じるから」と答えているが、果たして本当にそうだろうか。購入を決める前に、一度、二度と自分に問いかけてみるだけで、驚くほどすんなりと衝動買いの衝動を抑えられるかも知れない。
欲しいと思ったらすぐに買わず、数日待って自分の要求の変化を観察する。「あんなに欲しかったものが一晩寝たら何の魅力もなくなっていた」ということも珍しくない。ただし数日自問自答して「やっぱり欲しい」と買いに行ったら売り切れていた―というリスクもある。
衝動買い防止策その3――誘惑の種の近づかない
オンラインで衝動買いをしてしまうのならばショッピング関連のサイトを避ける、実店舗で買い物してしまうのならば立ち寄らない、あるいは立ち寄る回数を減らす。シンプルだが非常に効果的な方法だ。「買いたい」と思わせる誘惑の種がなければ、衝動買いも浪費もできない。
衝動買い防止策その4――現金払いで「お金が減る」感覚を意識する
キャッシュレス化は便利な反面、お金の感覚を鈍らせる。特にカード払いはその場で支払った=手持ちのお金が減ったという感覚がない。現金払いならば財布から着実にお金が減っていくので、「こんなに減っている、気をつけよう」と心のブレーキがかかる。
オンラインでカードなどを利用して買い物をする時も、支払った分だけ銀行口座から現金を引きだし、「支払い用」の封筒に小分けにしておくなど工夫してみてはどうだろう。「使った感覚」を忘れないことが重要だ。
文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)
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