子供が胃腸炎になったときの食事療法
胃腸炎は、嘔吐やゲリが激しい急性期と落ちついてくる回復期に分かれます。
この2つの時期では、食べ物や気をつけることも異なってくるので、それぞれの状態に応じて食事を行います。
胃腸炎が急性期のときの食事は?
胃腸炎の急性期には、少量かつ頻繁に食事や水分を補うことが重要です。
胃腸炎のときは甘いものは避けよう
胃腸炎になったときに注意したいのが、食事がノドを通らないから甘いジュースや間食を与えてしまう場合。
甘いものはゲリを悪化させる可能性があるので、回復してからにしてください。
ゼリーやプリンも軟らかくて食べやすそうに感じますが、甘いデザートは禁物です。
甘いスポーツドリンクも控えておいた方が無難でしょう。
経口補水液で塩分を摂取させよう
脱水回避のためにスポーツドリンクなど甘いものを飲ませがちですが、激しい嘔吐やゲリが続く場合には塩分が足りない可能性があります。
胃腸炎のときは固形物を与えても吐いてしまうことが多いので、その際は経口補水液で水分と塩分を与えてあげましょう。
もちろん、市販のOS1のようなものでも問題ないですが、子供が体調悪いときは買いに行く暇もないはず。
- 自宅で作る経口補水液
- 水:1000ml
- 尿量が少ない。
- 砂糖:40g
- 塩:2g。
自宅にあるもので作って、こまめに飲ませます。
症状が激しいときには10分ごとにスプーン1杯ほどの少量でかまいません。
病院で行う点滴みたいに思ってもらうと、与えやすいかなと思います。
しかし、経口補水液は少しの塩辛さがあるので子供がイヤがる可能性も!
どうしてもイヤがってしまうときは、ミソ汁の上澄みをとって、おゆで2〜3倍に薄めて飲ませてください。
そうすると、塩分がとれます。
急性期は固形物は難しいので、この段階では上澄だけで大丈夫です。
はげしい嘔吐やゲリは半日で治ることが多いので、食べれるようになれば数口ずつ回数を重ねて食べていけるようになるでしょう。
逆になかなか症状が改善しない場合は、早めに病院に受診してください。
胃腸炎が回復期の食事は?
食事OKな回復期はいつから?
嘔吐やゲリが頻繁ではなくなり、数時間おきに落ち着いてきたら回復期のサイン。
なので、量より回数で補っていくことを意識して、食事を再開してみましょう。
再び嘔吐してしまう場合もあるので、ごく少量から始めることが大切です。
食事を始めるときは、
- すり下ろした食べもの
- 軟らかいもの
- 消化のいいもの
- 温かいもの
- 刺激がないもの
- 柑橘系
- 味付けが濃くないもの
こういった消化にいいものから、口にするようにしましょう。
例えばおかゆ、煮込みうどん、すり下ろしたりんご、豆腐、スープなどがいいですね。
子供の調子が良くなったからといって、一度に与えるのはよくないです。
始めは様子見ながら徐々に増やしていきましょう。
胃腸炎が治りかけの際の食事レシピ
胃腸炎の症状が落ち着いてきたときにオススメなメニューです。
- 子供が胃腸炎になったときにオススメな野菜スープのレシピ
<材料>
- じゃがいも
- にんじん
- トマト
- 玉ねぎ
- コンソメ顆粒(お好みで)
- 水
- ナベに水とコンソメ顆粒を入れ沸騰させる。
- 野菜を子供の一口サイズに切る。
- 切った野菜を軟らかく煮る。
あえて分量を記載してませんので、子供が食べれそうな分量で作ってあげてください。
スープの味付けはコンソメでなくても、大丈夫です。
もしコンソメを使う場合は、いつもの分量よりも少なく。
薄味を基本とし、少量から味を見て調整してみてくださいね。
コンソメを入れなくても、野菜の旨味でおいしくなります。
この段階でも、少量ずつ時間をおいて食べさせる方法がいいでしょう。
子供の胃腸炎は治ったサインを確認してから食事させよう
嘔吐やゲリが続くと、大人でもしんどいです。
子供の様子をよく観察して、状況に応じて水分や塩分を与えること。
量より回数を増やして、食べさせてあげましょう。
そして、お母さん自身もうがいや手洗い消毒をして、感染しないことも必要です。
なお、胃腸炎が治ったら、健康的なカラダづくりのために親子ヨガもオススメです。
提供・yoganess
【こちらの記事も読まれています】
>ヨガをはじめる時、最初に行う「アパジャバ(呼吸の観察)」とは何か?
>疲れを感じている人に…肝臓に良いヨガポーズとは?おすすめポーズ3選
>ヨガを20年以上続けて感じる恩恵ベスト5|長く続けるメリットとは
>スキンケア、あなたに合ったお肌に良い食事とは?診断付きで詳しく解説
>タオルだけでできるおすすめストレッチ8選