パリの屋根裏部屋に住む70歳のマダム、ナタリー・ジョルジュさん。『セゾン・ド・エリコ』VOL14(2021年10月)で紹介し、女子SPA!でも取り上げたところ、大反響がありました。

Saison d' Eriko4
赤ワインで乾杯~。ナタリーさん(左)のお部屋を訪問した中村江里子さん
◆最小限のモノでエレガントな暮らし

30年前から愛用しているシャネルの服をシックに着こなし、髪をエレガントにまとめたナタリーさんは、豊かな、そしてちょっといたずらっ子のような笑顔がとても魅力的です。アパルトマンの最上階、6平米の小さな屋根裏部屋で仕事をし、料理をし、親しい友人たちと語り合う……。

2020年にナタリーさんが出版したレシピ本『La cuisine du 6è étage』(「6階の料理」の意味)はフランスでとても話題となりました。

そんなナタリーさんの姿をもう一度見たい! というラブコールにお応えして、『セゾン・ド・エリコ』VOL16では、中村江里子さんがナタリーさんのお部屋を訪問。ナタリーさんに素敵なおもてなしを受けました。

(写真はすべて『セゾン・ド・エリコ』VOL16より)。

『セゾン・ド・エリコ』VOL16
『セゾン・ド・エリコ』VOL16
◆木のらせん階段を6階まで上がる

ところで。6平米といっても、すぐにはその大きさが想像できない方も多いことでしょう。6平米は約3.3畳~4.2畳。畳は京間、江戸間など種類によってサイズが異なるのですが、だいたい畳3枚から、4枚ということになります。ナタリーさんはパリのアパルトマンの最上階6階にある、この小さな部屋を2部屋借りて暮らしています。

最上階と聞くと、つい、ペントハウスのような豪華な部屋を想像してしまいますが、それとは違って、昔は住み込みのお手伝いさんたちが生活したところ。インターフォンもエレベーターもありません。

エレベーターがないので使いこまれた木のらせん階段を上るのですが、中村さんはちょっと息があがり始めて……。ピンヒールでこれを上がるナタリーさんすごい!

Saison d' Eriko1
ナタリーさんのお部屋まで、木のらせん階段を上がる