使うといった精神ではなく、徳を積ませる
では共感を自己実現に変えてもらうためには、なにをすれば良いのでしょう?
それは、相手に徳を積ませることです。自分にとって良い経験ができた、やったことに対しての対価がついてきた、このようなことに人はやりがいを感じるようになります。人を動かすためには、その動機付けをしっかりとしてあげることが必要なのです。「この人のためなら頑張れる」と思ってもらうためには、求めすぎるのではなく相手に与えることが大切になってくるでしょう。
「なんのためにその役割が必要なのか」を説明する時間もつくりましょう。そのあとは現場にどんどん立ってもらえるように経験値も身につけて。人は論理的思考で物事を考え判断しますが、行動に移すためには感情が必要になる生き物です。
自分が頑張っている背中を見せることで、「この人についていきたい!」といった気持ちにさせるのもひとつの手段でしょう。
自分より優れた人を集める
資源には限りがあります。
よって物事を進めるためのスピードは必要不可欠。そのスピードを加速してくれるいちばん手っ取り早い方法が、自分より優れた人材を組織に入れることです。自分のビジョンを実現させることができる人の特徴は、人の力を自分のビジョンのために使うことができることにあります。そんな人は、自分より優秀な人物を、パートナーや顧問として、支援の輪を広げていきます。もちろん、優秀な人に協力を仰ぐことになるので、ここでもう一度ビジョンへの共感が必要になります。
この共感が人を呼び、人がスピードを加速させ、物事が進むのです。ビジネスの基本は、人と人にあるということを覚えておきましょう。
上手な仕組みづくりを
ビジョンや理念の共有なしに、組織はできません。人の力をレバレッジすることが必要なのです。自分がいなくても、動く仕組みをつくっておくことで、負担が一気に軽減されます。組織をつくることは、簡単なことではありませんが、このことを覚えておくとおかないでは大きく差がでるでしょう。
毎日気持ちよく働き、働いてもらうためにも、仕組みづくりはしっかりと。そして一人一人の力を信じて、人に“任せる”取り組みを行っていきましょう。
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