円安で喜ぶ人とは?
円安になって喜ぶ人は、以下のような人です。
・円高のときに外貨を手に入れていた人
・日本で暮らしながら海外から収入を得ている人
1円高のときに外貨を手に入れていた人
円高時に円から外貨に換金して円安時に外貨から円へ換金すると差額分が利益となります。例えば1米ドル100円のときに1万米ドル(100万円分)を交換して、1米ドル150円のときにすべて円に交換した場合の利益は、50万円(150万円-100万円)です。(実際には税金や手数料も関係してきますが、ここでは単純化して紹介します)
もし円安になる以前に海外旅行へ行き外貨を円に交換していない人は、いま日本円に戻すとお得かもしれませんね。そのほか円高時に「外貨預金を始めた」「FXに投資している」といった人も同じような仕組み(為替の差額)で利益を出すことができます。
2日本で暮らしながら海外から収入を得ている人
日本で暮らしながら海外から収入を得ている人も円安の恩恵を受けられます。同じ仕事をして同じ「1万米ドル」を得たとしても、1米ドル100円のときは100万円ですが円安が進んで1米ドル150円になると150万円です。為替変動で50万円も収入が増えることになります。
例えば仕事で日本に駐在している外国人、外貨建ての投資を行っている人などが該当するでしょう。海外に資産を持っていて日本に住んでいる人も同様です。
まとめ
円安には、デメリットだけではメリットもあります。ざっくりいえば海外からお金を呼び込む人や業界は、円安がプラスに働くことが多いでしょう。
ただ現在円安でもまたいつか円高になるかもしれません。個人で為替変動をコントロールすることはできませんが、どちらに転んでも困らないように資産管理を工夫することはできます。不安定な世のなかだからこそ、うまく立ち回っていきたいですね。
文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。
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