仕事や勉強、趣味、友人との時間や恋愛……やりたいことが多くて、毎日があっという間に過ぎていくと感じている人は多いでしょう。そんな中、映画を倍速で観るという人が増えているようです。「自由な再生速度で観たい」というユーザーの声がある一方で、クリエイターからは批判的な意見も。そこで、映画を倍速で観ることについてまとめてみました。
現代人は忙しい――映画を倍速で観る時代
ひと昔前までは映画を観るときは映画館に行ったり、DVDやビデオテープをショップで購入・レンタルしたりして楽しむことが一般的でした。しかし現代は、動画配信サービスを利用すれば、自宅に居ながら好きな時間に好きな映画を楽しむことができます。
そんな中で、映画を1.5倍速・2倍速で観るという人が増えているというのです。
今の時代、「時間がない」と日々感じている人は多いはず。貴重な休日に、スキルアップのために勉強するのか、友人や恋人と出かけるのか、趣味の時間を持つのか、時間の使い方に関する悩みは尽きません。
映画を倍速で観ることは、「時間を作る」手段の1つとも言えます。一方で、そこには否定的な意見や考えもあるでしょう。ここからは具体的に、映画を倍速で観ることのメリット・デメリットを見ていきましょう。
映画を倍速で観るメリット
より多くの映画を観られる
映画を倍速で観る最大のメリットは「時間を節約できる」ことでしょう。通常の再生速度なら1本しか映画を観られなくても、2倍速で視聴すれば2本観られます。単純に、時間あたりのコンテンツ数が増えることがメリットと言えます。
多くの映画作品に触れておくことで、ビジネスの場面でも話題が豊富になるかもしれません。例えば、アイスブレイクの材料としてヒット作品の内容を押さえておきたいときなど、倍速視聴は効果的です。
集中できる
映画を1.5倍速、2倍速で観た方が、集中力が上がるという意見もあります。仕事や勉強で疲れていると、通常の再生速度ではかえって間延びを感じてしまい、眠くなるという人も。倍速だと、疲れて帰宅した平日の夜でも、さくっと1本映画を観られそうです。
普段からスピーディな情報処理に慣れている人は、「1.5倍速、2倍速で観るとちょうどいい」と感じられるのかもしれません。
映画を倍速で観るデメリット
映画の雰囲気を楽しめない
倍速で観る最大のデメリットは、当然ながら俳優の細かな演技や間を楽しみにくくなります。そのため、その映画が本来持つ魅力を味わい損ねてしまう可能性があります。勉強や情報収集のように感じられ、リラックスできないという人もいるでしょう。
倍速視聴を続けているうちに、映画鑑賞そのものが味気なくなってしまう可能性もありますね。
細かいストーリーが追えない
映画によっては、ストーリーの細部に伏線や細かなトリックが潜んでいます。倍速にすることで、それらに気づくことができず後から見直す必要や、ちょっとした面白さが理解できないということもあるでしょう。
物語の主題がわかればいいという場合をのぞいては、倍速で観ることで「これってどういうこと?」などと見返すことで、かえって時間がかかってしまう可能性もあるでしょう。