風水を取り入れるとお部屋の運気が上がることは皆さんご存じですよね。この記事では風水に基づく「本命掛」について、出し方や見方から吉方位の方角、活かし方まで幅広くまとめています。家族の本命掛が違う場合の対処法もご紹介していますので、風水を意識したお部屋づくりの参考にして下さい!
本命掛とは?
風水の基礎とは「五行」と「八卦」
風水は基本的に「陰陽五行説」に基づいています。「陰陽五行説」とは中国に古くから伝わる考え方の一つで、自然界に存在するものは全て「木・火・土・金・水」の「五行」に分類され、それぞれが「陰・陽」いずれかの性質をもつという説です。
詳しい説明は省きますが、この「陰陽五行説」を基にして、エネルギーのタイプ別に人や物を8つのグループに分けたものを「八卦」といいます。人間も生まれた年と性別によって8つのグループに分けられ、自分の該当する「八卦」のことを「本命掛」と呼びます。
風水においては、この「五行」や「陰陽」のバランスを整える、調和を保つことで運気が上昇すると考えられています。
吉方位や凶方位がわかる「本命掛(ほんめいか)」について
「八卦」は「乾(けん)」「兌(だ)」「離(り)」「震(しん)」「巽(そん)」「坎(かん)」「艮(ごん)」「坤(こん)」の8つからなります。生まれ年と性別で判明した「本命掛」が「乾」だった場合、「乾命(けんめい)」というように後ろに「命」を付けて呼びます。
後ほど「本命掛」の出し方と吉方位や凶方位の出し方も説明していきますが、吉方位には今回ご紹介する部屋づくり以外にも様々な活用法があります。例えば、吉方位の場所の神社やお寺でお参りをしたら御利益が増したり、吉方位で購入したものを身につけたら運気が上がったりすると言われています。
「本命掛」は「九星気学」の「本命星」にも似ています。併せて考えてみても面白いかもしれませんね。
本命掛の出し方
本命掛の出し方①本命掛は生まれ年と性別によって決まる
本命掛の出し方1つ目は、「本命掛は生まれ年と性別によって決まる」です。読んで字のごとく、本命掛を出す上で必要なのは生まれ年と性別のみです。簡単ですよね。ただし、1年の始まりをいつにするかによって少しずつ出し方が異なるので注意が必要です。
1年の始まりについては、①立春を始まりとする説、②小寒を始まりとする説、③旧暦の元日から始まるという説、の3つが用いられています。①立春説の場合は毎年少しずつ立春が変わるので1月~2月付近に生まれた人はサイトによって結果が変わることがあります。正確に知りたいという方は下のサイトで調べてみて下さい。
本命掛の出し方②早見表で自分の本命掛をチェック
本命掛の出し方2つ目は「早見表で自分の本命掛をチェック」です。本命掛の早見表を下に載せています。自分の生まれ年と性別を見て本命掛を見つけて下さい。「九星気学」の「本命星」も一緒に載せているので参考にしてもらえると良いと思います。
また、1年の始まりについて、ここでは①の立春説を採用した出し方を紹介しています。2019年の立春は2月4日なので、1月1日から2月3日までに生まれた方は生まれ年の前年で見てください。
具体的な例として、昭和56年1月28日生まれの男性は、前年生まれとみなしますので、昭和55年の所を見て、「本命掛」は「坤命」といった出し方になります。
本命掛早見表
本命星 | 男性の本命掛 | 女性の本命掛 | 生まれ年 |
一白水星 | 坎 | 艮 | 昭和11,20,29,38,47,56,平成2,11 |
二黒土星 | 坤 | 巽 | 昭和10,19,28,37,46,55,平成元,10 |
三碧木星 | 震 | 震 | 昭和9,18,27,36,45,54,63,平成9,18 |
四緑木星 | 巽 | 坤 | 昭和8,17,26,35,44,53,62,平成8,17 |
五黄土星 | 坤 | 坎 | 昭和7,16,25,34,43,52,61,平成7,16 |
六白金星 | 乾 | 離 | 昭和6,15,24,33,42,51,60,平成6,15 |
七赤金星 | 兌 | 艮 | 昭和5,14,23,32,41,50,59,平成5,14 |
八白土星 | 艮 | 兌 | 昭和4,13,22,31,40,49,58,平成4,13 |
九紫火星 | 離 | 乾 | 昭和3,12,21,30,39,48,57,平成3,12 |
風水における「本命掛」の見方
風水における本命掛の見方①八宅盤(はったくばん)
風水における本命掛の見方1つ目は、「八宅盤(はったくばん)」です。八宅盤には8つの方角が書いてあり、そこに「伏位、六殺、五鬼、絶命、延年、禍害、生気、天医」という8つの言葉と、最大吉、大凶などの運勢を表すような言葉が書かれています。
下に外部サイトのリンクを貼っていますので、さきほど早見表でしらべた自分の本命掛が真ん中に書いてある八宅盤を見つけて下さい。その八宅盤を見ると、吉方位・凶方位がわかります。
風水における本命掛の見方②東四命と西四命
本命掛の見方2つ目は「東四命と西四命」です。八宅盤を見ていただけるとわかるのですが、本命掛が「乾」「兌」「艮」「坤」である場合は吉方位が西の方に集中しています。よって、この4つの本命掛の人たちのことを西四命と呼びます。
同様に、本命掛が「坎」「離」「震」「巽」である場合は吉方位が東の方角に集中していますので、東四命と呼びます。大きく2つのグループに分かれたので自分の吉方位の見方が大まかにわかったと思います。ここから、さらに詳しく吉方位や凶方位の見方を説明していきます。
風水における本命掛の見方③吉方位の方角について
風水における本命掛の見方3つ目は「吉方位の方角について」です。吉方位には「生気」「天医」「延年」「伏位」の4つがあり、それぞれ「最大吉」「大吉」「中吉」「小吉」と対応しています。
「生気」はエネルギーが増大し、活気に満ちている最強の方角で、玄関などが向いています。「天医」は健康、学業、仕事、財産などに関係するので病気の人には最も大切な方角といえます。「延年」は人間関係、恋愛などに働きかける方角なので、花瓶などを置いて綺麗にするとよいです。「伏位」は平穏な安定が望める方角です。
風水における本命掛の見方④凶方位の方角について
風水における本命掛の見方4つ目は「凶方位の方角について」です。凶方位には「絶命」「五鬼」「六殺」「禍害」の4つがあり、それぞれ「最大凶」「大凶」「中凶」「小凶」と対応しています。
凶方位で長い時間を過ごすと良くないといわれています。トイレや台所、収納スペースなどを配置しましょう。または、後ほどご紹介する化殺や水晶を置くなど、悪い影響を抑える方法もあります。
「絶命」は生命力、活力が減退する方角なので、寝室や玄関はできるだけ避けた方がよいです。その他の方角については、長く居続けることで、「五鬼」は突発的なトラブルを起こしやすい方角、「六殺」は不安定で落ち着かなくなる方角、「禍害」はちょっとしたトラブルに悩まされる方角であるといわれています。